暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1169話
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い合っているのです。ただし、お嬢様とも多少の関係がある遠坂の方は、まだ自分の気持ちを素直に表せないようですが」

 近くでそんな話をされていれば、当然俺に聞こえない訳がない。
 そして、更に当然な事に凛にも聞こえない筈はなかった。

「ちょっと、イリヤスフィール! 何を好き勝手に言ってるのよ! 特にあんたのメイド!」
「……私はお嬢様に聞かれた事を、客観的に見た光景から答えただけですから」
「な、なななな……何よ、それじゃあ私がアークエネミーの事を好きだって言いたいの!?」
「ええ。ですが、そんなに気にする必要もないのでは? お嬢様もバーサーカーに対して親愛の情を抱いておられましたし。……もう、今は何を言っても意味がないですが」

 セラが、チラリと俺の方を見ながらそう告げる。
 このホムンクルス、チクリと針で刺すような嫌味も言えるんだな。

「え? 親愛? あ、そう。うん、そうよね。確かに私がアークエネミーに抱いて……」
「もっとも、私の目から見た場合、それは確実に男女間の恋愛関係の類に発展しているように見えますが」
「なっ!」

 セラって、本当にホムンクルスだよな? 上げて落とす的なこの仕草は、とてもホムンクルスのようには思えないんだが。
 それとも、これがアインツベルン脅威の技術力って奴なのか?

「……何だか、随分と騒がしいな。どうかしたのか?」
「遠坂先輩……それに美綴先輩!? 何で美綴先輩がここに……」

 そんな風に会話をしていると、不意にそんな声が聞こえてくる。
 そちらへと視線を向けると、そこには衛宮と桜、2人の姿があった。

「もういいのか? 折角なら、居間でもっとゆっくりしてくればよかったのに。具体的には2時間くらい」
「2時間っ!?」

 俺の言葉から何を連想したのか、桜の白い頬が真っ赤に染まる。
 その割りには衛宮の方は特に表情を変えている様子は見えなかったが。
 ただ単純に気が付いていないのか、それとも気が付いているけど受け流しているのか。……どう考えても、衛宮の場合は前者だろ。

「そんなに驚く事か?」

 桜が衛宮の事を好きなのは、原作知識云々もそうだが、こうして見ているだけで理解出来る。
 本人はそれを口に出す事は出来ないが、態度にはモロに出てるんだよな。
 凛の方はちょっと面白くなさそう表情を浮かべているが……これはやっぱり、原作と違って凛が衛宮を認めていないからだろう。

「そっ、それより! 何で美綴先輩がここに!? 美綴先輩は一般人だったんじゃ……」

 話を誤魔化すかのように綾子の方へと視線を向ける桜。
 まぁ、無理もない。綾子は桜にとっては部活の信頼出来る先輩。
 言わば、日常の象徴と言っても過言ではない存在なのだから。
 そ
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