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混沌の魔術師と天空の巫女
第7章 大魔闘演武編
10の鍵と2の鍵
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を。」

ユキノさんはあるものを出した。

「双魚宮の鍵と天秤宮の鍵。この2つをルーシィ様に受け取っていただきたいのです。」

「え?」

俺達は驚いた。
まさかの黄道十二門のルーシィさんが持っていない残り2つを
ルーシィさんに渡そうとしたのだからだ。

「そんな・・・無理よ、もらえない。」

「1日目にあなたを見た時から決めてました。
 大会が終わったらこの鍵をお渡ししようと。」

「大会終わってねーじゃん。」

「私の大会は終わりました。私の替わりにはおそらくミネルバ様が加わるでしょう。
 これで剣咬の虎(セイバートゥース)を変えた最強の5人がそろいました。」

「それって・・・」


『ギルドのマスターが変わったのと、
 もの凄い魔導士が5人加入したのが強くなったキッカケだね。』


「アンタは入ってなかったのね。」

ハッピー達はマックスさんが言ったあの言葉を思い出し、そう言う。

「私などまだ新米の1人です。仕事中だったミネルバ様の代わりを任せたにすぎません。」

「でもどうしてですか?それはあなたの大切な星霊ですよね?」

ウェンディがユキノさんにそう尋ねる。

「だからこそ私より優れた星霊魔導士である
 ルーシィ様の許においていただいた方が星霊達も幸せなのです。」

「嬉しい申し出だけど・・・やっぱりあたしには・・」

「あなたはすでに黄道十二門の鍵を10個も揃えています
 この2つと合わせて12の鍵全てが揃うのです 世界を変える扉が開く。」

「世界を変える扉?」

「ただの古い言い伝えです。私にもその意味はわかりません。
 もうお気づきかもしれませんがこの数年で星霊魔導士の数は激減しました。
 先日の『ゼントピア』の件もあり、もはや星霊魔導士は私達のみかもしれません。」

「ゼントピア・・・・・・。」

ユキノさんのあの言葉に、俺は・・・いや俺達全員が思い出す。
あの無限時計の事を・・・・・・そして俺は・・・忘れていたあの事を・・・・・・。

「あなたは星霊に愛され星霊を愛する方です
 12の鍵を持って星霊と共に歩むべきなのです。」

「・・・・・・。」

しばらく、沈黙が続いた。

「やっぱり受け取れない。」

「!?」

ルーシィさんの言葉に驚くユキノさん。

「星霊魔法は絆と信頼の魔法・・・ そんな簡単にオーナーを代わる訳にはいかない。」

ルーシィさんらしい答えだった。

「簡単・・・な決意ではないのですが」

「え?」

「・・・?」

ユキノさんは小さな声でつぶやいた。

「いいえ・・・あなたならそう言うと思っておりました。
 いず
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