29 グリーン対カツラ 3
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キドが手を伸ばし、釜と衝突する間一髪でカツラの手を掴む。
カツラ「離せオーキド! 貴様に助けられる筋合いは無い!」
ピジョットはマグマの冷えた峰に止まる。
カツラ「なぜわしを助けた! そんな暇があるならファイヤーを……」
一同はファイヤーに注目しようとするが、そこに姿はない。
ファイヤーはメタモンに喰われている。
身体よりも大きく口を開いて鋭い牙で咀嚼する。
ときおりファイヤーの頭や足の形がメタモンの身体から出っ張るのが見える。
咀嚼が一通り終わると、メタモンは飛び上がって釜の底の穴めがけてファイヤーをチューインガムのように吐き捨てる。
ファイヤーは力尽きたのか、そのまま穴に落ちていく。
口の異物が無くなったメタモンは元のゲンガーの姿に戻る。
サカキ「これで伝説の鳥ポケモン3体の能力は頂いた!
あとはミュウを捕獲するのみ!
……だが、その前に」
サカキはブルーに命令する。
するとメタモンがグリーンたちの前に現れ、カツラをさらう。
メタモンははしゃいでヘリコプターのブルーの許へ戻る。
サカキ「ミュウを捕獲するためのマスターボールを餞別として頂きたいのですが」
メタモンは捕らえたカツラに、鋭利なナイフに変えた手を突きつけたり、空中で掴んでいる手を離そうとしたりする。
そしてゲンガーの顔でにやにやと薄笑いを浮かべる。
グリーン「おい、ブルー!
そいつはお前のじーさんだろ!
血も涙も無い人間になっちまったのかよ?
いい加減目を覚ませ!」
ブルーは眉をぴくりともしない。
カツラ「孫娘に殺されるなら本望だ。
せめてもの贖罪をさせておくれ」
オーキド「……グリーン、マスターボールは持っておるな?」
グリーン「ああ、これだぜ」
バッグからマスターボールを取り出す。
オーキド「渡すんじゃ」
グリーン「そう言うと思ったぜ」
グリーンはピジョットに乗ってヘリコプターに近づく。
カツラ「やめろ! なぜ助ける!」
グリーン「あんたからまだバッジ貰ってねーんだよ」
カツラ「そんなもの勝手に持っていけ!」
グリーンはサカキにマスターボールを手渡す。
グリーン「早くそのじじいを返せ!」
サカキ「返してやるとも」
メタモンはカツラをその場で離し、空中に放り出す。
落下するカツラを即座にピジョットで追いかける。
嘴で捕まえようとするピジョットは、もう少しというところで釜の底に阻まれる。
カツラはファイヤーと同じ穴に落ち、ピジョットとグリーンもカルデラに激突して、岩盤を破壊して空洞に落ちてしまう。
サカキ「確かに餞別を頂きましたよ、オーキド博士。
それでは先を急ぎますので、失礼」
ヘリコプターはヤマブキシ
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