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ポケットモンスター 急がば回れ
29 グリーン対カツラ 3
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をくらって自己再生をする気力もないほど弱っている。

グリーン「フーディン、ゲンガーに地球投げを教えてやってくれ!
ちょっと見せてやるだけでいいんだ、頼む!」

しかしフーディンは嫌がっている。
かつてのバトルで手も足も出せずに負けたのを意識しているのだろうか。

グリーン「なあフーディン頼むよ。今は味方なんだぜー!」

オーキド「ライバルにとっておきの技は教えられんというわけか」

フーディンは頑なに拒んでいる。

オーキド「そういうことなら、わしのピジョットに教えてくれんかの?」

フーディンの目つきが変わる。

グリーン「そのピジョット、物真似できるのかよ?
それにこれは俺のバトルだぜ」

オーキド「余計なゴタゴタに巻き込んだのはわしじゃ。
まあこいつもなかなか頭のいい奴でな、できんこともない。
フーディンよ、頼めるかな?」

フーディンとピジョットは向かい合う。
テレパシーでウインディに地球投げを繰り出したときの光景を見せる。
フーディンが目を閉じてテレパシーが途切れると、ピジョットは足をもつれさせて倒れ、即座に羽根をばたつかせてバランスを取る。
まるで本当に攻撃を受けた時のような挙動だ。

グリーン「ありがとな、フーディン」

瀕死にも関わらず無理をしたフーディンを労いながらモンスターボールに戻す。

オーキド「いくぞグリーン! しっかり掴まっておれ!
ピジョット、オウム返しじゃ!」

ピジョットはフーディンがやったように反重力を作り出す。
その領域に入ったものは全て空に吹っ飛ばされ、まるで山の斜面を抉るようにピジョットは駆け上がっていく。
ピジョットに向かって飛んでくる葉や小石は飛行が巻き起こす衝撃波に弾かれる。

オーキド「マグマも飛んでくるから気をつけるんじゃぞ!」

山頂に到達すると、ブーバーが大文字で迎える。
しかし大文字の軌道は反重力で上にずれて空の彼方に消えていく。

オーキド「ブーバーは任せたぞい!」

グリーン「よし! ゲンガー、地球投げを物真似だ!」

ゲンガーはピジョットから飛び降りて、ブーバーをマグマから掬うように反重力に乗せる。
ピジョットはそのままメタモンに接近してそれに乗せる。
各々は標高約700メートルの更に上空まで上昇し、元に戻った重力に任せて海に向かって相手を投げ飛ばす。

グリーン「いい眺めだなー!」

雲ひとつない日本晴れの空からグレン島はもちろんカントーが一望できる。
ピジョットに乗ったグリーンとオーキド、そしてゲンガーはしばらく景色を楽しむ。

オーキド「呑気なことを言っとる場合ではないぞ。
グレン島はかんかん照りで噴火、それ以外は大雨のせいで洪水。
カントーは異常気象に見舞われておる
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