エクリプス計画
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もはや必要不可欠と言ってよい。
太陽と月が交差する時すなわち、3日後の7月7日、君の力を貸してほしい、ルーシィ殿」
「え?」
突然頭を下げられ、唖然としてしまうルーシィさん。だけどそれよりも俺たちには引っ掛かる点があった。
「7月7日?」
「私たちのドラゴンが・・・」
「みんなが消えちゃった日・・・」
「ただの偶然か?」
14年前の7月7日、俺たちに滅竜魔法を教えてくれたドラゴンたちはどこかにいなくなってしまった。そして今回のゼレフを討つ計画はその7月7日。とても偶然という言葉だけでは表現しきれない何かがあるような気がする。
「太陽と月が交差する日蝕・・・」
グレイさんがそう言うと俺たちの後ろから鎧が擦れるような足音が聞こえてくる。
「「「「「!!」」」」」
その足音に気づいた俺たちはすぐにそちらを振り向いたがもう遅かった。
「そこまでだ!!」
「動くな!!」
俺たちは王国軍と思われる部隊に取り囲まれていた。
「王国兵?」
「囲まれた?」
「どういうこと?」
「わかんないよ〜」
四方はすべて王国軍に塞がれてしまっている俺たち。でもなんでこんなことをするんだ?
「なんだよ」
「これは・・・」
「やろうってのか!!こいつら!!」
ナツさんとグレイさんは彼らと戦うつもりはバッチリのようでガンを飛ばしている。
「大人しくして頂こう。アルカディオス大佐」
すると王国軍の後ろから誰かがアルカディオスさんに話しかける。
「国防大臣殿、これは何の真似ですか」
王国軍の間から現れた背の低い鼻に傷のある男の人。その人は後ろで手を組みアルカディオスさんを見据える。
「それはこちらのセリフだ。極秘計画、超国家機密を部外者に漏らすなど言語道断」
「部外者ではない。知っているでしょう、この作戦において重要な役割を持つものたちです」
「それは貴様の独断で決められるほど簡単なものではない」
「あなたは単にこの計画に反対なだけでしょう!!」
アルカディオスさんは国防大臣に詰め寄ろうとしたがその前にいる2人の王国軍に槍で進路を塞がれてしまう。
「今すぐこんなふざけた真似はやめて頂きたい!!」
「反対に決まっておるわ!!歴史を変えるなど!!その危険を少しでも想像できんのか!?小僧が」
「くっ・・・」
国防大臣の一理ある発言に対してアルカディオスさんは反論できずに歯軋りをさせる。
「何揉めてやがる」
「計画の反対派がいたのね」
「にしても・・・」
「歴史を変える・・・?」
国防大臣の言葉の意味を咀嚼して考えてみる。エクリプス計画というので過去の世界に行ってゼレフを倒すということは、歴史を変えるってことに繋がる
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