1部分:第一章
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今度こそですね」
「そうだね。今度こそね」
シッドのその明るい言葉に頷くポンスだった。
「見つけようか」
「その意気ですよ。では明日に備えて」
「寝るとするか」
「はい。それで教授」
「何だい?」
シッドの言葉にふと声を止めた。
「ピューマやジャガーには気をつけて下さいね」
このことを忘れないシッドだった。アンデスにも自然がある。そしてそうした獣もいるのである。アンデスにおいて最も警戒しなければならないものの一つである。
「くれぐれも」
「わかってるさ。それは君もね」
「銃はありますから」
「僕もね。それじゃあお休み」
「はい、お休みなさい」
こうしてそれぞれのテントの中で用心しながら休む彼等だった。そのうえで次の日はだった。彼等はまたアンデスの中を進むのであった。
アンデスは山が何処かでも連なっている。地図にある怪しい場所にようやく辿り着くとだった。そこには何もなかった。普通の山があるだけであった。
「やれやれ、今回もか」
「そうみたいですね」
気落ちするポンスにシッドが声をかける。
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