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ドリトル先生の水族館
第十二幕その三
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「それじゃあね」
「うん、今からね」
「それを食べてね」
「そしてね」
「楽しもうね」
「それからだね」
「また働くよ」 
 こう応えた先生でした、そしてそのティーセットはといいますと。
 上段は切られた西瓜、中段は水饅頭でした。そして下段は。
「アイスクリームだね」
「そう、お豆腐のね」
「それとお抹茶のアイスだよ」
「和風アイスだけれど」
「どうかしら」
「どれもいいね」
 その三段セットを見てです、先生は目を細めさせて言いました。
「日本の夏はね」
「どれもだけれどね」
「いいおやつだよね」
「西瓜も水饅頭も」
「そして和風アイスも」
「うん、そういえばアイスクリームは」
 それはといいますと。
「日本に明治維新の頃に入っているね」
「ふうん、あの頃になんだ」
「アイスクリームは日本に入っていたんだ」
「というとお肉とか牛乳と一緒になんだ」
「日本に入っていたんだ」
「そうなんだ、明治天皇もお好きだったそうだよ」
 この方もというのです。
「とてもね」
「それでなんだね」
「今はだね」
「こうして日本のお菓子にもなった」
「そうなんだね」
「洋食、いや洋菓子の一つだね」 
 そちらになるというのです。
「これは」
「和風アイスもなんだ」
「洋菓子なんだね」
「日本のお菓子の一つ」
「そうなるんだね」
「洋菓子も日本のお菓子だと思うよ」
 先生はこの見方も言うのでした、よく冷えたとても美味しそうな麦茶がご自身の前に運ばれてくるのを見ながら。
「僕はね」
「洋食も日本のお料理のジャンルで」
「和食と一緒で」
「それで洋菓子もなのね」
「和菓子と一緒で」
「日本のお菓子の一つなんだ」
「そう思うよ、だからここにあることもね」
 日本の夏のティーセットとして、です。
「それもいいね」
「そうなんだね」
「日本人は外国から取り入れて自分のものにした」
「だからだね」
「いいんだね」
「そう思うよ、それじゃあね」 
 こう言ってでした、先生は皆だけでなくです。
 係員の人にもです、笑顔でお誘いをかけました。
「どうですか?」
「私もですか」
「はい、貴方も」
「宜しいのですか?」 
 係員さんはそのティーセットを見つつ先生に尋ねました。
「これだけのものを」
「はい、ティータイムは一人で楽しむものではありません」
「皆で、ですね」
「楽しむものですから」
 だからだというのです。
「どうでしょうか」
「それでは」
 係員さんもそこまでお誘いを受けてはです、断ることはしませんでした。そして、でした。
 先生達は係員さんも入れて皆でティータイムを楽しみました、その時にです。
 係員さんは上段の西瓜を食べて目を細めさせて言い
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