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姉ちゃんは艦娘
11.姉ちゃんが消えてから
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ってます。

 僕はというと、退院して自分の部屋に戻った時、コンクールの時に姉ちゃんからもらった手紙を見つけ、それを肌身離さずお守りにして持ち歩くようになった。特に今日のように模擬試験の時に持ち歩いていると、見守られている気がして心強い。

 解答用紙と問題用紙が配られ、試験官が腕時計を見る。試験開始まで残り一分。僕は目を閉じ、小さく空手の『押忍』のポーズを取って、自分の背後に万国旗と砲撃する戦艦のイメージを思い浮かべた。

「もうすぐ始まりますよ」
「気合……入れて……行きます!」
「そこ、静かにしなさい」
「はい……すみません……しょぼーん……」
「それでは始めなさい」

 僕を含む全員が問題用紙をめくり上げる。今日の模試は歴史だ。僕は第一問の内容を確認し、シャーペンを素早くカツカツと鳴らして、即座に回答した。よし。出足は好調だ。



問1.以下の文章の空欄を埋めなさい。

太平洋戦争は(@)年、日本がハワイの真珠湾を奇襲したことによって始まった。破竹の快進撃を続けた日本だったが、(A)を境に次第に戦況は悪化し、(B)年、二発の原爆が投下され、日本は(C)を受け入れ降伏した。なお(A)の後、第三次ソロモン海戦において、(Dサービス問題・分かったらスゴい!!)が太平洋戦争中の日本の戦艦としては初めて沈没している。

@昭和16年(1941年)
Aミッドウェー海戦
B昭和20年(1945年)
Cポツダム宣言
D金剛型戦艦二番艦にして大滝川テレタビーズ永遠のヒーロー・比叡

 終わり。

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