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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
新婚編 (番外編)
愛の巣のジークドロシー夫妻
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り抜けており良い結果は望めておらず毎度頭を抱えている。

「っというかディアナ。確か掟の改正案を持ってきてくれたのではなかったのか……?」
「ええ勿論、ここに………あれっ」

自信満々に腰にあるポーチに手を伸ばすが其処にポーチは無い。がばっと立ち上がりながら全身を隈なく捜すが見つからない、そんな時ある事を思い出し汗を流す。

「ま、まさか………き、昨日行ったレスターヴァ城に忘れたんじゃ……」
「おい」
「だ、大丈夫アンダータで直ぐに……ってアンダータもポーチの中じゃない!?い、急いで取ってくるわ!!」
「ああおい!!変装忘れるなよ!?」
「解ってる!!ああもうまたうっかりやっちゃった〜!!」

ぱたぱたと慌しく家から飛び出していくディアナ、ああ見えて結構うっかりやな所がありジークは結構意外な一面だと思っている。

「というか今からレスターヴァに行く気なのディアナ……アンダータ無しだと凄い時間掛かるわよ………?」
「だな……下手したら明日帰って来る事になるかもな」

これは絶対に今日中に帰ってこれないなという確信を揃って持つ夫妻、そしてドロシーはディアナが家から飛び出したを確認するとジークに抱きついた。

「おっと………」
「やっと、二人っきりだね♪」
「フッ……ディアナには悪いが、君と二人っきりの空間が一番俺には好ましいようだ」

ディアナを嫌っている訳ではないがやはりジークの中での一番はドロシー、妻だからという事もあるが彼女には様々な意味で救われている。思いいれも愛情も彼女が一番強い。笑いながら妻の身体を両の腕の中へとおさめる。

「やん♪今日は何時もより積極的♪」
「出会ったばかりの君に倣ってみてね。なんなら今此処で―――深いキスでも落とそうか?」
「―――ッ!!え、えっとその………し、してほしい、かな………?」

何時もは活発で猛烈なアタックをしてくる彼女だが攻める事が得意だが受ける事は経験が薄く直ぐに赤面ししおらしくなる。物欲しげに上目遣いな潤んだ瞳は保護欲と加虐心を心地良く刺激する。猫と戯れるように下顎へと手をやり優しく撫でる。心地良いのか瞳を細くしその感触に身を委ねる彼女の姿に更にぞくぞくと下心が掻き立てられる。

「本当に、可愛い人だよ君は」
「ん―――」

彼は愛する人を膝の上に座っている彼女を引き寄せ口付けを交わす。普段からキスをし互いの体温や愛情を確かめ合う二人だがこの時のキスは普段よりも互いの情を絡めあうような物だった。

「んっ―――もっと、お願い……?」
「本当に、可愛い人だよ君は」

更にキスをせがんで来るドロシー、意地悪げに指で唇を尖らせて強請る彼女の口を押し止める。不満げな表情を浮かべる彼女に空かさず口付けを交わすジーク。驚愕しながらその感触を味わ
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