年末 仙台帰郷2
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聖夜の特別公演を終えたさくらと直哉に仙台からの手紙が届いた。
その手紙には、この年末に帰省する時に、大神一郎を連れてくることと書いていた。
「ねえお姉ちゃんお母さんなに考えてるのかな?」
「壮ね、一体なに考えてるのかしら?」
「とりあえず私が、大神さんに説明してくるから、直哉君は部屋で準備してて」
「わかったよ、さくらお姉ちゃん」
そして、さくらは大神を探しに行った。
「あ、大神さん」
「なんだいさくらくん?」
「大神さんはこの年末予定あるんですか?」
「いや特にないけど?どうしてだい?」
「私たち明日から仙台に帰るんですけど、お母様の要望で、大神さんを連れて来てといわれたんで」
「成る程、そういう理由なら、行かせて貰うよ、さくら君」
「それに、俺が呼ばれるのは、さくら君の将来についてかも知れないね」
「私のですか?」
「そうさ、結婚とかのね」
「大神さん。もしかして忘れてます?私既に結婚してますけど」
「ええーーじゃああれは、本物の結婚式だったとは」
大神は、今日までさくらと直哉がした結婚式を偽者と思っていた。
「とにかくそういうことなので、宜しくお願いします」
さくらはそう大神に伝えると大神と別れ、自分の部屋に戻った。
東京駅・・・
「お姉ちゃん、大神さん遅いね」
「そうね、あ、直哉君大神さんが、来たわよ」
「おーい、お待たせ、さくら君直哉君」
「大神さんて、スーツ持ってたんですね」
直哉が、大神に聞く。
「まあ一応ね」
「私も驚きました」
じゃあ電車に乗ろうか?二人共」
「「はい」」
そして三人を乗せた蒸気機関車は仙台に向け、出発した。
数時間後・・・
三人を乗せた蒸気機関車が、仙台駅に着いた。
そして、さくら、直哉、大神はその足で、真宮寺家に向かった。
直哉とさくらの実家に付くと、三人を出迎えたのは、さくらと直哉の母親の若菜だった。
「お母様ただいま」
「お母さんただいま」
「お帰りなさいさくらさん、直哉君」
「そして、貴方が、大神さんね、さくらと直哉の母の若菜と言います」
「あ、貴女は、あの時劇場に来てた方じゃないですか?」
「ええ、一度帝劇に行かせて貰いましたよ」
「大神さんは、そういうことだけは、記憶力いいですね」
さくらが、大神にすかさず突っ込む。
「いい!!そんな事無いよ、さくら君」
そして三人は、家の中で、若菜と雑談などをして、一日が過ぎていった。
そして仙台滞在3日目の夜、若菜が大神の部屋にやって来た。
「大
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