28 グリーン対カツラ 2
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た穴がある。
ウインディが落下してできたのだろうか。
グリーン「こりゃ勝負あったな。次のポケモンを出せよ」
フーディンは自己再生をし始める。
しかしカツラは穴をじっと見つめたまま動かない。
ブルー「……来る!」
サカキはブルーの言葉を聞き逃さない。
サカキ「ついにファイヤーが現れるか!」
穴は周囲にひびを這わせていく。
割れた塊がカルデラの空洞に落ちる。
そしてマグマが噴き出す。
オーキド「いかん、火山が噴火した!」
グリーン「バトルどころじゃねえな」
マグマは釜に溜まっていく。
カツラ「あれは……」
何かを見つける。
マグマの噴出に乗ってそれは高く飛び上がる。
カツラ「ウインディ、大文字!」
グリーン「えっ?」
火口から渾身の大文字が放たれる。
フーディンは完全に不意を突かれる。
炎技は強い日差しを受けて風も焦がす勢いである。
気づいた時には大の字がフーディンの五体を包み込んでいた。
カツラ「決まったな。よくやった、ウインディ」
かの国の言い伝えにある伝説のポケモンとはいえ、摂氏1000度には耐えられない。
瀕死の状態で釜の淵に掴まるところをモンスターボールに収められる。
グリーン「そんな……負けちまった……」
フーディンも戦闘不能である。
うなだれるグリーンの肩にオーキドは手を置く。
オーキド「グリーンよ、見事なバトルじゃった」
グリーン「でもこれじゃあ、あのじじいはじーさんのことを……」
オーキド「わしとて簡単にやられる気はない。
それよりここは危険じゃ。早く避難しよう」
カツラ「どうした、早く次のポケモンを出さんか」
カツラはブーバーを出している。
このフィールドを得意とするポケモンは他にいないだろう。
グリーン「何言ってんだよ、俺にはもう手持ちが……」
カツラ「もう出していたのか。サングラスでよく見えなかった。
ではゆくぞ! ブーバー、炎のパンチ!」
グリーン「ちょっと待て! 俺にはもう手持ちポケモンはいねー!」
カツラ「じゃあそこにいるゲンガーは何だ!」
グリーン「ゲンガー?」
強い日差しに浮かび上がるグリーンの影から顔を出している。
グリーンはこの顔を知っている。かつてバトルで苦戦を強いられた時、この顔には何度もむかっ腹を立たされたことがある。
グリーン「うわっ! こいつはブルーのゲンガーじゃねーか!」
サカキ「あれはあの時捨てた、オリジナルのゲンガーか。
オーキドの孫について来たのか、あるいはメタモンに……?」
ブルーは久しぶりに会う相棒にも無表情である。
サカキ「まあいい、あのポケモンは何も覚えていない。無力だ」
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