28 グリーン対カツラ 2
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っ、何か対抗する手段はねえのか……」
グリーンは観客席を仰ぐ。
グリーン「ブルーを救うためには悪に立ち向かう力が要る。
悪に立ち向かう力か……」
カツラ「何を呆けておる!」
すぐ目の前までウインディは来ている。
カツラ「ウインディ、とどめの神速だ!」
フーディンはかなりのダメージを受けている。
次の攻撃をくらったらもう後が無い。
グリーン「フーディン、サイコキネシス!」
カツラ「無駄だというのがわからんのか!」
ふらふらのフーディンの死角は大きい。
そこをついてウインディは攻撃を仕掛けてくる。
グリーン「悪に立ち向かう力、それは格闘だ!
フーディン、地球投げ!」
フーディンは足で力強く地面を踏みしめると周囲のあらゆるもの、フィールドに落ちていた塵や小石から吊橋の支柱や溶岩までもが空中に投げ出される。
ウインディも例外ではない。ジムの屋根を突き破って空に落ちていく。
カツラ「な……何だこの技は!?」
フーディンは超能力で周囲に反重力を作用させる。
そしてフーディン自身も反重力に身を任せ、勢い良く地面を蹴って飛び立つ。
水平感覚に慣れ始めたウインディを空中で捉え、反重力を解く。
日本晴れの空からグレン島全体が見える。
そしてフーディンは島の中心にある活火山の火口に向かって、落下の勢いを使ってウインディを投げ飛ばす。
オーキド「グリーン、乗るんじゃ!」
オーキドはモンスターボールからピジョットを出す。
山頂へ飛んでいくつもりだ。
グリーン「サンキュー、じーさん!」
グリーンを乗せるとフジとイミテを残して、ウインディの開けた天井の穴から飛び立つ。
サカキ「我々も行きましょうか」
天井の穴を見上げるカツラをサカキが促すと、ジムの外にヘリコプターが間もなく到着する。
ヘリコプターにはナツメとエリカが乗っていた。
ナツメ「場外に出てもバトル続行なんて、ルールで認められていないのでは? しかもあんなに遠くまで飛んで……」
サカキ「もはやこの勝負にルールなど必要ない。
そうでしょう? カツラ博士」
カツラ「その通りだ」
エリカ「まあ、なんと白熱したバトルでございましょう!」
ブルーは窓から活火山を眺めている。
山肌は緑に覆われて、山頂へ向かうにつれ疎らな茶色が目立つようになり、稜線付近は茶色一色である。
山頂を目指してピジョットが一直線に飛んでいき、凹地の脇の峰に止まる。
上空から見ると巨大な釜のようにぽっかりと穴が開いている。
そのカルデラから絶えず噴煙があがっていて噴気が活発なのがわかる。
ヘリコプターは比較的平らな峰を選んで止まる。
カツラ「ウインディはどこだ!」
釜の中に新しくでき
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