潜入せよ!エバルー屋敷
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たしって、何着ても似合っちゃうのよねぇ」
ナツはルーシィを見て言葉に詰まり、ラウルは持っていた骨付き肉を皿に落とした。
それもそうだろう。
戻って来たルーシィの格好は頭から爪先までメイドだったのだ!
「お食事はお済みですか?ご主人様。まだでしたらごゆっくり召し上がってくださいね♪」
「ど〜しよぉ〜!冗談で言ったのに本気にしてるよ〜!メイド作戦」
「今更冗談とは言えねぇしな。こ・・・これで行くか」
「俺・・・うまくいかないと思う・・・」
「聞こえてますがっ!」
ひそひそと話す3人にルーシィはキレのいいツッコミを入れた。
「立派な屋敷ね〜、ここがエバルー公爵の・・・」
「いや、依頼主の方だ」
「そっか・・・本一冊に20万Jも出す人だもんね。お金持ちなんだぁ」
そう話していると少し扉が開いた。
「どちら様で?」
「魔導士ギルド、フェアリー・・・」
「!しっ!静かに!すみません・・・裏口から入っていただけますか?」
4人 (3人と1匹) は頭に ? マークを浮かべたが言われた通りにした。
「先ほどはとんだ失礼を・・・私が依頼主のカービィ・メロンです。こっちは私の妻」
「美味そうな名前だな」
「メロン!」
「 ちょっと!失礼よ!」
「すみません、失礼しました!」
「あはは!よく言われるんですよ」
ルーシィとラウルが謝るが本人は全く気にしていないようだ。
「まさか噂に名高い妖精の尻尾の魔導士さんがこの仕事を引き受けてくれるなんて・・・」
「そっか?こんなうめぇ仕事、よく今まで残ってたなぁって思うけどな」
「しかもこんなお若いのに。さぞ有名な魔導士さんなんでしょうな」
「ナツは火竜って呼ばれてるんだ」
「おお!その字なら耳にしたことが」
「仕事の話をしましょう」
そのラウルの一言でやっと皆が我に返った。
「私が依頼したい事はただ1つ。エバルー公爵の持つこの世に一冊しかない本『日の出』の破棄又は消失です」
「盗って来るんじゃねぇのか?」
「実質上他人の所有物を無断で破棄する訳ですから、盗るのと変わりませんがね・・・」
「驚いたぁ・・・あたし、てっきり奪われた本かなんかを取り返してくれって感じの話かと」
「どーでもいいじゃねぇか。20万だぞ、20万!」
ナツが言った瞬間4人には衝撃の言葉が放たれた。
「いいえ・・・200万Jお支払いします。成功報酬は200万Jです」
「はいっ!?」
「にっ!?」
「ひゃ!」
「くぅ!?」
4人は既にパニック状態だ。
「なんじゃそりゃあああああっ!」
「おやおや・・・値上がったのを知らずにおいででしたか」
「200万!?ちょっと待て!4等分すると・・・うおおおっ!計算できん!」
「簡単です
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