潜入せよ!エバルー屋敷
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だ?」
「ラウルの言う通りよ・・・」
ルーシィは何かを思い出したようで、あっと小さく呟いた。
「そういえばハルジオンで買った小犬座のニコラ、契約するのまだだったわ。丁度良かった!星霊魔導士が星霊と契約するまでの流れを見せてあげる」
「おおっ!」
「血判とか押すのかな?」
「痛そうだな、ケツ」
「なぜお尻・・・」
ルーシィは銀の鍵を構えた。
「我・・・星霊界との道を繋ぐ者。汝・・・その呼びかけに応え門をくぐれ」
「開け、小犬座の扉。ニコラ!」
鍵の穴がどんどん大きくなり、そこから何かが出てきた。
「プーン!」
「「「ニコラーーーーー!」」」
「ど、どんまい!」
「い、犬?」
「失敗じゃないわよーーーーーー!」
どうみても失敗にしか見えないが・・・。
子犬だと言うのにまるで雪だるまの雪で手足がついたようだ。
「ああん、かわい〜♪」
「プーン」
「そ、そうか?」
「よくわかんねぇ」
どこがかわいいのかナツとラウルには分からず首を傾げている。
「ニコラの門はあまり魔力を使わないし、愛玩星霊として人気なのよ」
「ナツ〜、ラウル〜、人間のエゴが見えるよ〜」
「うむ」
「じゃ、契約に移るわよ」
そう言ってルーシィはメモとペンを取り出した。
「ププーン」
返上をするかの様にニコラは片手を挙げた。
「月曜は?」
「プゥ〜ゥ〜ン」
ダメ、と言う様に首を横に振る。
「火曜」
「プン」
大丈夫、と言う様に首を縦に振る。
「水曜」
「ププーン!」
「木曜も呼んでいいのね♪」
「地味だな」
「あい」
「Zzz・・・」
ラウルはあまりの退屈さに寝た。
「はいっ!契約完了!」
「ププーン!」
「随分簡単なんだね」
「確かに見た目はそうだけど大切な事なのよ。星霊魔導士は契約・・・すなわち約束事を重要視するの。だからあたしは絶対約束だけは破らない・・・ってね」
「へぇ〜」
ルーシィの言葉にナツとハッピーは感心した。
「そうだ!名前決めてあげないとな」
「ニコラじゃないの?」
「それは総称でしょ」
少し考え、いい案が浮かんだのか、両手を広げた。
「おいで!プルー」
「プーン!」
「プルぅ?」
「なんか語感が可愛いでしょ。ね、プルー」
「プーン」
「プルー」という名前が気に入ったようだ。
「プルーは小犬座なのにワンワン鳴かないんだ、変なの〜」
「プーン」
「アンタもにゃーにゃー言わないじゃない」
プルーが何か踊り出した。
「な、何かしら・・・」
「さ、さぁ・・・」
「プルー!お前いいこと言うな!」
「何か伝わってるし!?」
何故かナツには伝わっていた
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