―目覚め―
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を焼き尽くすものの、そこはもぬけの空でしかなく。《バックアップ・ウォリアー》がいた証は見られない。
「ならばドラッグルーオンで攻撃! 火炎神激!」
先のターンで俺を焼き尽くした一撃が、今度はシルクハットに向かって浴びせられる。当たるかどうかは五分五分の可能性の中、ドラッグルーオンが放ったシルクハットから――
「破壊されたのは罠カード《フライアのリンゴ》。セットされたこのカードが破壊された時、一枚ドロー出来る」
――ではないシルクハットから、身を隠していた《バックアップ・ウォリアー》が無事な姿を見せる。代わりにシルクハットの中に仕込まれていた罠カードは、破壊された際にカードを一枚ドローさせる《フライアのリンゴ》。
「くっ……こちらもカードを一枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
二体のドラゴンからの猛攻を何とか凌ぎつつ、俺はそれらを排除せんと新たなカードに手をかける。
「俺はチューナーモンスター、《音響戦士ドラムス》を召喚する」
「音響戦士……だと」
今まで俺のデッキに入っていなかった、新たなウォリアー――機械族の戦士に対して、吹雪さんは少し眉をひそめる。機械戦士たちが、あくまで元の形を維持したまま、進化した証のモンスターであるが……今はまだ、その力を見せる時ではないらしい。
「レベル5の《バックアップ・ウォリアー》に、レベル2の《音響戦士ドラムス》をチューニング!」
《バックアップ・ウォリアー》はシンクロ召喚に関するデメリット効果を持ってはいるが、あくまでその効果は《バックアップ・ウォリアー》を特殊召喚したターン時のみ。一ターン経過した今なら問題はなく、二体のモンスターは星になっていく。
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 現れろ、《パワー・ツール・ドラゴン》!」
黄色の装甲を装備した機械竜が、雄叫びを上げながらシンクロ召喚される。同じドラゴンだからか、吹雪さんのフィールドにそびえる二体のドラゴンを威嚇しながら、対抗するように飛翔する。
「パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動! デッキから三枚の装備カードを裏側で見せ、相手が選んだカードを手札に加える! パワー・サーチ!」
デッキから飛び出した三枚のカードを受け取ると、吹雪さんに選ばせるために裏側表示のカードが見せられ、その中の一枚が俺の手札に加わることとなる。選んだ装備魔法は《ダブルツールD&C》、《魔導士の力》、そして――
「……右のカードだ」
「選ばれた装備魔法、《団結の力》を《パワー・ツール・ドラゴン》に装備し、バトルフェイズ!」
自分フィールドのモンスターの数×800ポイント、装備モンスターの攻撃力をアップさせる装備魔法《団結
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