―目覚め―
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って、黄色いミサイルを積んだ機械族が特殊召喚される。こちらの常套手段でもあったその二体に、吹雪さんから目的は明白だろうが……
「バトル! 《マッシブ・ウォリアー》でドラッグルーオンに攻撃!」
当然、その戦闘の結果は分かりきったものだったが、《マッシブ・ウォリアー》は戦闘ダメージを受けない。さらに一度だけ破壊されない効果も併せ持ち、ドラッグルーオンの火炎放射も盾を構えて防ぎきった。
「メインフェイズ2、《ワンショット・ブースター》の効果を発動! このカードをリリースすることで、戦闘を行って破壊されていない相手モンスターを破壊する!」
《ワンショット・ブースター》が2つのミサイルを発射すると、ドラッグルーオンは何の抵抗もなくミサイルに直撃、爆発する――が、無傷のままだ。よく目を凝らして見据えると、ドラッグルーオンの前に透明の壁のようなものが展開していて。
「僕は永続罠《ナンバーズ・ウォール》を発動した。このカードがある限り、ナンバーズはナンバーズでしか倒せない」
「あの罠か……」
十代とミスターTのデュエルの際にも使われていた、ナンバーズに強固な体勢を付与する《ナンバーズ・ウォール》。十代は《ナンバーズ・ウォール》自体を破壊することで対処したが、今の俺の手札に永続罠を破壊できるカードはない。
「カードを一枚伏せて……ターン、終了」
「僕のターン、ドロー」
結局、《ナンバーズ・ウォール》に攻撃を防がれた俺に出来ることは、もう一枚カードを伏せるだけ。戦闘破壊耐性を持つ《マッシブ・ウォリアー》に、一度だけ攻撃を無効にする《くず鉄のかかし》を含めた二枚のリバースカード。防御の布陣を整えたように見えたものの。
「僕は《ミラージュ・ドラゴン》を召喚し、バトルに入る。ミラージュ・ドラゴンでマッシブ・ウォリアーに攻撃! ミラージュ・クラッシュ!」
「リバースカード――!?」
ドラッグルーオンの影から召喚されるは、下級ドラゴン族モンスター《ミラージュ・ドラゴン》。その金色の爪をもって《マッシブ・ウォリアー》を切り裂く前に、伏せてあった《くず鉄のかかし》を発動しようとするも――《ミラージュ・ドラゴン》が一にらみするだけで、《くず鉄のかかし》が石化されたように動きを封じられる。
「《ミラージュ・ドラゴン》がいる時、お互いにバトルフェイズ中に罠カードは発動出来ない。よって《くず鉄のかかし》は無効にさせてもらう」
「……だが、《マッシブ・ウォリアー》は一度だけ破壊されず、ダメージも受けない!」
《くず鉄のかかし》を封じられた俺は、せめてもの抵抗として《マッシブ・ウォリアー》の効果を宣言する。その言葉に違わず《マッシブ・ウォリアー》は《ミラージュ・ドラゴン》の爪を耐えきるが、吹雪
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