―目覚め―
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に装備されたこのカードが破壊された時、装備モンスターも破壊されてしまうが、それらのデメリットには何の意味もない。
「さらにレベル7の《パワー・ツール・ドラゴン》を、レベル1の《エフェクト・ヴェーラー》にチューニング!」
装備魔法で強化された《パワー・ツール・ドラゴン》の装甲を、《エフェクト・ヴェーラー》はクルクルと回って解き放っていく。炎を伴って飛翔するドラゴンには、もはや余計な機械など装着されていなかった。
「集いし命の奔流が、絆の奇跡を照らしだす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 現れろ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!」
《パワー・ツール・ドラゴン》が《エフェクト・ヴェーラー》の力を借りて、その真の力を取り戻す。さらに飛翔したそこから、俺に対してエネルギーを与えていく。
「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》がシンクロ召喚された時、俺のライフを4000にする! ゲイン・ウィータ!」
たった100ポイントだった俺のライフポイントが、一瞬にして初期ライフへと復帰する。ただしその効果は、このデュエルでは対して意味を成すものではない。何故なら……このターンで終わらせるからだ。
「さらに――《スピード・ウォリアー》を召喚!」
そしてやはり呼び出されるのは、吹雪さんの《真紅眼の黒竜》がそうであったかのように、俺にとってこの局面で現れるべきモンスター。マイフェイバリットカードたる《スピード・ウォリアー》が、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》とともに並び立つ。
――そして、一枚の魔法カードを手に取った。
「これが、機械戦士たちの決意の証! 魔法カード《ヘルモスの爪》を発動!」
「来るか……」
新たに【機械戦士】たちに加えられた魔法カードが発動し、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》が光に包まれる。装備魔法で強化されていた《パワー・ツール・ドラゴン》を素材にしてまで、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》をシンクロ召喚したのはこれが理由。《ライフ・ストリーム・ドラゴン》の声に従って、俺は《ヘルモスの爪》の効果を起動する。
「《ヘルモスの爪》は発動後、モンスターと融合し、新たな装備カードとして生まれ変わる!」
「融合?」
吹雪さんの疑問の声とともに、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》が《ヘルモスの爪》と融合していき、その身体を変形させていく。雄々しくも美しい羽を持ったドラゴンから、鋭い刀身を輝かせる一振りの剣へと。
「融合召喚! 《真紅眼の黒竜剣》!」
対戦相手が吹雪さんだったからか――融合召喚された装備カードは、黒炎を纏った紫色の刃。フィールドに残っていた《スピード・ウォリアー》が、宙に浮かんでいたその剣を手に取った。
「《真紅眼の黒竜剣》は融合召喚された後
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