―目覚め―
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さらに《幻木龍》の効果。フィールドの水属性モンスターと、同じレベルとなる……二体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」
「……ッ!」
二体の龍のかみ合った効果を最大限に活かした、速攻で行われるエクシーズ召喚に舌を巻くと、《幻水龍》と《幻木龍》の姿が重なっていく。今吹雪さんが使っている力が、あのミスターTと同じものであるならば――エクシーズ召喚されるカテゴリーのモンスターは。
「雷鳴よ轟け! 稲光よ煌めけ! 顕現せよ、我が金色の龍! 《No.46 神影龍ドラッグルーオン》!」
――やはり降臨する《ナンバーズ》。金色の雲を纏いながら、その神々しい姿を顕現させると、雄々しい雄叫びがフィールドに轟いた。
「そしてドラッグルーオンの効果を発動! 自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない時、手札からドラゴン族モンスターを特殊召喚できる! 現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
その雄叫びに呼応するかの如く、さらに吹雪さんの十八番こと《真紅眼の黒竜》がフィールドに降り立つと、最上級ドラゴン族二体がちっぽけな俺を睥睨する。まだ後攻一ターン目にもかかわらずその布陣は、吹雪さんが本気だということを感じさせた。
「くっ……」
「さあ、一気にいくぞ遊矢くん……《真紅眼の黒竜》でセットモンスターに攻撃! ダーク・メガ・フレア!」
俺がその威圧感にたじろいでしまう間にも、吹雪さんは自身のエースモンスターに対して攻撃を命じる。真紅眼の黒竜から放たれた火球に、俺が伏せていたセットモンスター――《ガントレッド・ウォリアー》は一瞬にして破壊されてしまう。
「さらにドラッグルーオンでダイレクトアタック! 火炎神激!」
「リバースカード、オープン! 《くず鉄のかかし》! その攻撃を無効にする!」
どんなものでも焼き尽くしてしまいそうな火炎放射は、しかして、くず鉄で作られたかかしに防がれる。《くず鉄のかかし》が何とか攻撃を防いでくれると、その効果によって再びセットされる。
「僕は……カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
「……俺のターン、ドロー!」
《くず鉄のかかし》で何とか防ぐことが出来たが、次のターンまでに対策をしないような相手ではない。まずは降臨したナンバーズ……あのモンスターを何とかしなくては、今の調子では何も始まらない。
「俺は《マッシブ・ウォリアー》を召喚!」
召喚されるは要塞の機械戦士。ステータスは下級モンスター水準ではあるが、その効果のために攻撃表示でも問題はない。むしろ、そうでなくては問題である程に。
「さらに通常召喚に成功したことにより、このモンスターは特殊召喚できる! 来い、《ワンショット・ブースター》!」
自身の効果によ
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