17話 エアーズロックの死闘 3.7
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パイロットが全員揃っていた。その中のモンシアがそう口にした。
オービルは必死にガトーの居るエアーズロックを目指していた。願わくば一緒に宇宙へ上げてもらおうと思っていた。
「こんなところで捕まっては、あの方に迷惑がかかる・・・というか殺される!」
そう口にした瞬間、オービルの視界が白くなった。
通信士のウィリアム・モーリス少尉がオービルの信号がエアーズロック付近で消滅したことに気が付いた。
「艦長。オービルがどうやら撃ち落とされた模様です」
それを聞いたシナプスは頷き、艦内に号令を掛けた。
「各員、第一種戦闘配備。敵はエアーズロックを根城としている可能性が高い!」
「了解!」
各パイロットらは格納庫へ走っていった。それをアムロは見送っていった。
シナプスはアムロを見て、話し掛けた。
「レイ大尉。我が隊はどうかね?」
アムロはシナプスの質問に回答した。
「ええ、実に士気が高い。艦内クルーへの艦長の信頼感が素晴らしく、そしてモビルスーツ隊はバニング大尉がしっかり手綱を握っています。申し分ありません」
「そうですか。しかし、何故オブザーバー参加したのですか?」
アムロは少し間と取り、答えた。
「月に向かわれると聞いたので。GP01ですか・・・アレの重力下実験の後、再びアナハイムに戻るそうで。ちょっと父にでも会おうかと」
「レイ博士にですか」
「ええ。先の戦いでアレックスを改修のため、月に預けています。父は持てる技術の集大成をそれに注ぐと躍起になっていまして、次いでシャアからある技術提供があったので、それを父に渡そうと」
するとアムロはポケットからある金属片と袋に入ったプロセッサーを出していた。
「なんですか、それは?」
「サイコフレームというものです。人の感応波に作用する代物です」
アムロはこの時代でもサイコフレームを触れる機会が来たことに複雑な心境だった。
「(この曰く付きがオレをこの時代へ変位させたのだろうか・・・)」
アムロは目を閉じ、過去、現在とその先に起こる読めない未来について思いを馳せていた。
* エアーズロック ジオン打上基地 6:30
HLVに搭載されたガンダムのガトーは既に宇宙への打上げを待っていた。
そこに敵襲の報がもたらされた。
「将軍!連邦の追跡部隊です。数6か7」
伝令の報告を聞いたノイエン・ビッター少将はガトーへ連絡を入れた。
「聞こえているとは思うが、君を宇宙へ送る計画に変更はない。全力でサポートする故、君も成すことだけに集中してくれ」
ビッターの決意に、ガトーは唇を噛みしめていた。
またここで味方が犠牲になる。しかも自分のために。居た堪れないながらも
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