暁 〜小説投稿サイト〜
幽霊と姉とシスコン説?
義理姉の実の母の霊?
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、熟申し訳ない。
俺はバレー部のマネージャーしていた。
「藍氏。ありがとう」
まだ名前も覚えていない女子にも声を掛けられる。すると姉はいつも決まって悲しい顔を見せる。
どんだけ嫉妬深いんだよ!
「どう?調子は?」
「まあ悪くは無いかな?」
俺は心明姉さんに聞く。彼女は呼吸と同時に吐き出す。
正直。マネージャーの仕事は対して多いわけじゃない。俺はマネジメント終了までこの高校に追いつける程度の勉強をしていた。

帰り道俺は疲れきった姉貴を送っていた。
「藍氏くんのお陰でバレー部の全員が楽できているの」
「そう?」
「今までポールの片付けってつかれている状態だと面倒だったの」
「そうなんだ」
「今度期末試験でしょう?その時バレー部は練習するんだ。だけど藍氏くんはしっかり勉強してね」
「なんか信用されてないな」
「鶏口牛後。意味わかる?」
「…牛の下尻に付くより、鶏の嘴に付け。大国の役人になるより小国の王になれって意味?」
「そう。強ち間違いではありませんが、私は何を言いたいのだと思う?」
「さあ?」
「昔の藍氏くんは鶏の口にすら付いていなかったのに、今は牛に居る。だから牛の下尻になりかねないの」
「まあ。偏差値が低い高校で、クラス順位も中の上位だったからね」
「しかも藍氏くんは極端に英語と数学の点数が悪い。だから勉強を強化させるわ!」
「う…」
水島先輩に言われた事がある。
『会長は…あの子は一旦注意を始めると相手が折れるまで騒ぎ立てるから。もし勉強に付いて注意されたらこう言えばいい』
その通りの言葉を云う。
「ありがと姉さん。この期間を利用して水島先輩にある程度教わっておくよ」
「な!」
彼女は身を引いた。
『彼女の反応はパターン化されていて、その中の少しばかし知っているから。きっと心明は弟に関しては嫉妬深いから煩く言わなくなる。でもこれはあくまで予想だから過度な期待はしないでね』
水島先輩は心明姉さんの幼馴染で、姉の事を知り尽くしている。ある程度は把握できてもおかしくはない。
予想通りの行動を見せて来てくれたお陰で俺はその後勉強に関して何も言われなくなった。
暫く姉さんは黙りこみ口を開く。
「藍氏君。私のお母さんの話し一度でもしたっけ?」
「聞いたこと無いです」
「敬語禁止」
「でも言いたくなければ言わなくていいよ?」
「そうね。でも言いたい。聞いて欲しい。これは私があなたより幸福でありたいとか、そういう下心でしかないからその後好きなだけ罵倒すればいいわ」
「今言っておく。罵倒はしない。俺だって昔自分の不幸を呪って偶にストレス発散のために友達に吐き出した事もあった。だから心明の不幸自慢。聞いておくよ」
「本当。私の望んだ答え以上の事が帰ってくるわね。私のお母さんが亡くなったのは中
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