義理姉の実の母の霊?
[後書き]
[9]本文
俺は彼女の母性本能を削ぎ落とした気がしてならない。
母に会いに行った後。もう完全に妹ルートになってしまった。
「姉さん。お弁当」
「もう!心明って呼んで」
「はぁ。うぜぇ」
本音を小声で叫ぶ。
俺は墓参りの一週間後。霊視の師匠に会いに行った。
師匠と呼んでいるのは俺の勝手。向こうは霊が視える俺のために、力の制御の仕方を教えてくれたのだ。
師匠曰く。霊が霊能者以外の目に視えるのは稀だがあり得ることらしい。それは霊が対象者に強い思いと未練が残っている状態で、成仏寸前の場合に起こるそうだ。
そして俺は今日も彼女の弁当を作る。
俺達の平凡は他人からしてみたらそれは非凡で、他人の平凡は俺達の非凡なのだ。
誰の言葉だったろう?師匠でないのは確かだが、俺は今日も新たな霊と関わり勝手に成仏させてやっている。
それは趣味ではなく、向こうから寄ってくるだけの話。
心のなかで俺は霊に困った妹が降ってこないかなと望んでいたもののいざ持ってしまったら対して喜びを得ることはないだろう。
いつの間にかこの話が怪異譚になってしまったが、元々は。妹を欲する俺に姉が出来る物語。
余談に付き合ってくれてありがとう。
再び俺が霊に関わるまでこの話はおしまいだ。
本心二度と関わりたくない。
「藍氏くーん!今日の晩御飯は私が作るわ」
「き、期待してます」
「敬語禁止!」
[9]本文
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