唯斗から見たその日の日常
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の方へ直進すると、落ちているちり紙に足を取られ、バランスを崩した。
「あ、えっと」
彼女を壁に叩きつけてしまった。
「あ、ごめん!」
「すまんやってしまった」
「へぇ。今の出来事。完全にラブコメじゃねーか!」
「よくやった!」
歩乃が太輔の隣にいた。
「歩乃?」
「あんたら面白そうな話してるんだね!」
「どうやら協力してくれるらしい」
「へぇ」
俺は太輔をまじまじと見る。
「私の作戦は。まず、沙織に太輔のことを意識させる」
「どうやって?」
俺は机に座る。
「そうね、私の好きな人とか行って沙織に篠崎のことを話題にだす」
「え?それじゃ逆効果じゃないか?」
「女の子は結構それだけで切欠になったりするの」
「それと、私からは明日あんたらが星を見に行くことを伏せておいて上げる。サプライズのほうがキュンと来るものなのよ」
「なぁ。どこまで気づいていた?」
太輔は歩乃に質問をする。落ち着いていながらも結構気が散っているようだ。
「私が気づいていたのは、唯斗に気がなくて、あんたが好きなことくらい。篠崎こそどうなの?」
「まぁ。望みが薄いことはわかっていた」
俺はその話についていけてない。
「唯斗。一応お前に行っておく。お前が誘った女子の殆どがお前に気心が在る。だからまぁ。誰かしらに告られるだろう」
「嘘だな」
「嘘と警戒するなら警戒すればいいさ」
後日。
「ねぇ。手紙入れた?」
「帰りに入れた」
「敢えてそれの主は唯斗であると伝えるわ」
「え?」
「そうすると彼女来るから」
「俺、嫌われてるんだぜ?」
「いいのいいの!」
「騙している感じがあまり好ましくないな」
太輔はつぶやく。
「今更よ。恋は女を盲目にするの。側面からの騙し打ちであの子を恋の病から救ってあげて」
歩乃は太輔に唱える。
放課後、女子しか集まらず多少焦ったが、帰り。
「なあ。唯斗」
「どうした?太輔?」
「俺がフラれたら慰めてくれ」
「成功するさ。俺が告白を断ればいいだけだ」
「気づいていたのか?」
「そこまで鈍感じゃねーよ。そうすれば幾らかいいだろ?」
俺達は夜道を歩き、星が見える絶景と呼ばれる場所に向かう。
俺と篠崎でシートを敷、寝っ転がる。すると女子税がこそこそ話していた。
「何話しているんだ?」
無視されてしまった。
「おい。いい加減お前らこっちに来いよ。星。綺麗だぜ」
すると突然、羽七は域を吸い込み、叫ぶ。
「高樹君!私。高樹君のこと好きです!付き合ってください!」
ずっと沙織が告白してくると思って答えを一つしか用意していなかった。とっさに出たのが心のなかで練
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