彼と彼女の三角関係?
[4/5]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ってきた。
「何?バトル?楽しみ。どっちが撃沈するのか」
「少しは応援してよ!」
「嫌よ!だって沙織付き合うきないじゃん」
「そんなことないし!」
「何話しているんだ?」
唯斗は寝っ転がりながら私達に話しかけてきた。
「来たくて来たわけじゃないのに」
佳奈さんはボソっと口に出した。
「あの」
歩乃は佳奈さんに話しかけた。
「佳奈さんって本当に唯斗のこと好きなんですか?」
「なんでいま聞くの?」
「羽七が告白するらしいです」
「え?抜け駆けなんて許さないから!」
珍しく慌てた口調になる佳奈さん。
「抜け駆けもなにも、先輩はただ単に度胸がないだけじゃないですか!」
「だから困っているじゃないの!」
結構素直だな。
「おい。いい加減お前らこっちに来いよ。星。綺麗だぜ」
羽七は息を吸い助走をつけたように
「高樹君!私。高樹君のこと好きです!付き合ってください!」
言われてしまったようだ。私は少し目を落とした。
「ごめん。俺、誰に告られても答えは同じだ」
「そんな!」
「相変わらず残酷なやつだ。お前。フッた相手に優しくするな」
「どうしたらいいんだ?」
「まずその性格を直せ」
「え?」
「いい機会だ。言っておく。興味のない相手に過剰に拘り過ぎなんだよお前は。相手が意識することを知った上での行動だったら性格が悪いぜ」
篠崎は唯斗を睨みつけた。
「すまんな。みんな。今日来てもらったのは2つ理由があるんだ。一つはお前らが好いている。高樹唯斗を諦めてもらうために呼び出した」
耐えられなくなり私はかけ出した。
そして林の中の木により掛かり、腰を落とした。
「なんでいつもこうなるんだろ」
私の目には涙が溜まっていた。
「おい」
太い声が聞こえた。
「なんだ。篠崎か」
私は声を震わせないように答えた。
「なんだとはなんだ?」
「唯斗が追いかけてくれればよかった」
「そこは素直なのな」
「知ってたんだ」
「全員知ってた」
「全員?」
「ああ。唯斗が誘った16人、正確には17人。そのうち半分ほどが女子。そしてお前と、唐瓜、それに佳奈先輩は、唯斗に少なからず気があったから来た。それ以外のメンバーは気は有ったものの時間の関係で来られなかった。とまぁ。こんなところだ」
「ふぅん。それがどうかしたの?」
「まぁ。もう一つ、呼び出した理由。聞きたい?」
「聞きたくない」
「なら無理にとは言わないよ」
「…やっぱ聞く」
「そっか。星観沙織。俺はお前のことがずっと前から好きだ。俺と付き合ってください」
トーンの低い声が聞こえた。
「え?」
「ああ」
「あんた正気?この天邪鬼のどこ
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ