暁 〜小説投稿サイト〜
虚空を照らす数多の光
彼と彼女の三角関係?
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ってきた。
 「何?バトル?楽しみ。どっちが撃沈するのか」
 「少しは応援してよ!」
 「嫌よ!だって沙織付き合うきないじゃん」
 「そんなことないし!」
 「何話しているんだ?」
 唯斗は寝っ転がりながら私達に話しかけてきた。
 「来たくて来たわけじゃないのに」
 佳奈さんはボソっと口に出した。
 「あの」
 歩乃は佳奈さんに話しかけた。
 「佳奈さんって本当に唯斗のこと好きなんですか?」
 「なんでいま聞くの?」
 「羽七が告白するらしいです」
 「え?抜け駆けなんて許さないから!」
 珍しく慌てた口調になる佳奈さん。
 「抜け駆けもなにも、先輩はただ単に度胸がないだけじゃないですか!」
 「だから困っているじゃないの!」
 結構素直だな。
 「おい。いい加減お前らこっちに来いよ。星。綺麗だぜ」
 羽七は息を吸い助走をつけたように
 「高樹君!私。高樹君のこと好きです!付き合ってください!」
 言われてしまったようだ。私は少し目を落とした。
 「ごめん。俺、誰に告られても答えは同じだ」
 「そんな!」
 「相変わらず残酷なやつだ。お前。フッた相手に優しくするな」
 「どうしたらいいんだ?」
 「まずその性格を直せ」
 「え?」
 「いい機会だ。言っておく。興味のない相手に過剰に拘り過ぎなんだよお前は。相手が意識することを知った上での行動だったら性格が悪いぜ」
 篠崎は唯斗を睨みつけた。
 「すまんな。みんな。今日来てもらったのは2つ理由があるんだ。一つはお前らが好いている。高樹唯斗を諦めてもらうために呼び出した」
 耐えられなくなり私はかけ出した。
 そして林の中の木により掛かり、腰を落とした。
 「なんでいつもこうなるんだろ」
 私の目には涙が溜まっていた。
 「おい」
 太い声が聞こえた。
 「なんだ。篠崎か」
 私は声を震わせないように答えた。
 「なんだとはなんだ?」
 「唯斗が追いかけてくれればよかった」
 「そこは素直なのな」
 「知ってたんだ」
 「全員知ってた」
 「全員?」
 「ああ。唯斗が誘った16人、正確には17人。そのうち半分ほどが女子。そしてお前と、唐瓜、それに佳奈先輩は、唯斗に少なからず気があったから来た。それ以外のメンバーは気は有ったものの時間の関係で来られなかった。とまぁ。こんなところだ」
 「ふぅん。それがどうかしたの?」
 「まぁ。もう一つ、呼び出した理由。聞きたい?」
 「聞きたくない」
 「なら無理にとは言わないよ」
 「…やっぱ聞く」
 「そっか。星観沙織。俺はお前のことがずっと前から好きだ。俺と付き合ってください」
 トーンの低い声が聞こえた。
 「え?」
 「ああ」
 「あんた正気?この天邪鬼のどこ
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