暁 〜小説投稿サイト〜
虚空を照らす数多の光
彼と彼女の三角関係?
[3/5]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
仲間の唐瓜羽七」
 「俺は篠崎太輔」
 「星観沙織」
 「館坂歩乃でーす。沙織とはルームメートです」
 「以上がうちのメンバーとなります」
 突然唯斗は進行を始めた。
 「みんな」
 結とは突然空に指を指す。
 「突然で悪いんだが、このメンバーで今夜星を見に行こう!」
 
 私の部屋にて。
 ルームメートである歩乃と、初対面の羽七が部屋にいる。
 「ねえ。せっかく女子3人いるんだし恋話しない?」
 歩乃は手を上げた。
 唐突すぎる。
 「で、羽七は誰が好きなの?」
 「私?私は…やっぱり高樹君かな」
 「高樹?高樹ってだれ?」
 私は表情を変えずに聞く。
 「はっはは!恋は盲目って言うけど、好きな人の名前まで忘れるとか笑いもんよ」
 歩乃は高笑いをする。これで何が何なのか分かった。
 「ちょ、笑いすぎだよ!」
 私は枕を歩乃にたたきつけた。
 「ぐはぁ!」
 「ねぇ。もしかして星野さんも高樹君が好きなの?」
 「星観だって!」
 名前を間違えられた。
 「そうなの!この子唯斗のことが好きすぎて彼とまともに話せないの」
 私は口を塞がれ身動きがとれなくなっていた。
 「っぷ!違う!」
 「ちなみに、私は篠崎がすき!あの肝の座ったところとか、太い声とかかっこいい顔とか。でも…それは本当に裏付け。私はそこに惚れたわけじゃない。気づいたら好きになっていただけ」
 よくわからないが、一瞬歩乃がものすごく綺麗に見えた。なんていうか、正しい恋をすればここまで変るものなのか?
 「私。歪んでるな」
 「今更何言ってんの?」
 「否定してくれないのね!?」
 「だって歪みきってるじゃん」
 「ひどいわ!」
 「負けないから!」
 「まさかのライバル登場だね!」
 羽七は私を睨む。
 「わ、私だって!」
 私達はしばらくして部屋を出た。

 夜道。男子2人、女子4人の黄金比率で私達は茂みを歩く。
 夏の夜には心地良くらい風が気持ち良い。
 「ここ、一番見やすいんだよ」
 唯斗はシートを敷いた。長くて10人は寝そべっても平気なくらいの大きさ。
 「俺も手伝うよ」
 篠崎が反対側を持ち、30秒ほどで終わった。
 「寝っ転がれるくらい大きいね」
 歩乃は耳打ちをする。
 「な、な!待って!」
 私は歩乃の顔を叩く。
 もうすでに唯斗が寝っ転がっていた。
 「もう。なんでヴァイオレンスになるかな!」
 「だって」
 「星野さん」
 「星観だって!」
 羽七は私にしか聞こえないような声で話しかけてきた。
 「私。高樹君に告白する」
 「え?まって!」
 「あなたには負けたくない」
 「わ、私だって!」
 「告白するの?」
 「し、しないけど」
 歩乃は早速たか
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ