彼と彼女の三角関係?
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。
「実は。現実を見ない性格でね。あいつ。彼女ができたって噂された理由はいつもより早くに帰宅したからって言ってた」
「つまり?」
「どうやらその短時間で秋葉原に向かったみたいなの」
「そいつの方に大丈夫か?私だったら絶対に付き合いたくないわ」
「でもかっこいいじゃん。顔は」
「そっか。歩乃めんくいだったっけ」
忘れるところだった。
篠崎は実は唯斗と仲がいい。それを知ったのはつい最近。自分から篠崎が唯斗に話しかけに行ってすぐに気がついた。
「で、あんたはそのひねくれた性格をどうやって治すの?」
「ひねくれたって。治すと思うよ。いずれ」
「いずれじゃ駄目でしょ!多分沙織このままのペースだとふられるよ」
「結構です」
「誰かに取られるよ?」
「それは嫌だ!」
「だったら自分のものにしないと」
「うん」
翌朝。学校の下駄箱にこういうものが入っていた。
「え?」
『体育館裏に来い』
これって?果たし状?それともラブレターのつもり?
それを歩乃に見せると高笑いをして、
「これ絶対唯斗の字だよ」
と答えられた。
ラブレターであればものすごく嬉しい。答えはもちろんイエス。でもどうしてこんな天邪鬼の私に告白をしようと考えたのだろう。
そして私は歩乃を連れて体育館裏に行った。
「やあ」
そこには唯斗が立っていた。
「ね?言ったとおりでしょ?」
「なんで字で唯斗だって分かったの?」
「実はこれ渡される前私にLINEが来たの。私だけじゃないと思うよ」
「え?」
すると後ろから篠崎と、佳奈さん。それに私の知らない女の子が1人やってきた。
「これだけか。もっと来るかと思ったんだけど?」
唯斗は言葉を漏らす。
「何人にLINEを送ったんだ?」
篠崎は低く太い声で唯斗に聞く。
「ざっと16人」
「え?そんなに誘ってこれだけか」
「LINEで誘ったのは3人しかいないから13人に裏切られたな。これしか来ないとか俺って人望ないんだな。しかも男子は全滅だった。既読無視だ」
何を今更。
「3人?ここに俺とお前を含めて6人いるぞ。少なくとも4人にならないか?」
「俺。沙織に嫌われているみたいだから、ラブレター方式で誘ってみた」
「お前最低だな」
「まぁな。なんとでも言ってくれ」
私は歩乃に耳打ちをする。これから何をするのかを聞くようにいう。
「言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」
「歩乃の意地悪」
「沙織の意気地なし」
「どうでもいいですが、自己紹介しません?私、佳奈先輩以外の人の名前知りませんから」
名前を知らない女の子は答えた。
「ああ、羽七は初対面だっけ?みんな紹介するよ。俺の部活
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