彼と彼女の三角関係?
[後書き]
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「起きろよ。沙織」
「太輔…」
私は今、どこにいるのだろう?
「あ?え?」
「図書室で寝てるんじゃねーよ」
「ご、ごめん!」
背中に学生服が駆けられてあった。
「ありがとね」
「ん?ああ、気にするな」
歪な形をした恋は砕け散り、又新たな恋が生まれた。今まで私は何を信じ、何に怯え、何を希望に生きていたのかはもう忘れてしまった。それは綺麗で整った恋を知ってしまったからかも知れない。
私の性格はどうやらひねくれものや天邪鬼の部類に入るようで、素直になれない。いや、なれなかった。でもそれは病のせいで、私を狂わせていた現況を砕き壊してくれた彼がいるから、こうして落ち着いた学園生活を遅れている。今まで生きた中で、思い通りになった試しが一度もない。それは誰しもそうだ。人は必ず妥協し、骨を削ってようやく自由と平等を手に入れる。それを理解するまでは、人は楽な道を選びたがり、失敗する。でも今は、楽な道でもいいよね?
「太輔!」
「なんだ?」
「呼んでみただけ」
「図書館ではうるさくするな」
恋病物語が解決した後私は歩乃にすべてを聞かされた。
はじめは唯斗に怒鳴った。しかし唯斗はにっこり笑って、まともに話ができるようになってよかったと言われた。
「お前。いつの間に、本音が口からポロポロ出るようになったんだ?」
「太輔と付き合ってから」
「どつくぞ」
「やーよ」
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