27 グリーン対カツラ
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ミュウの能力を調べた。
それで充分手は足りていた。むしろ人員を減らすべきものを、オーキドは当時の教え子だったサカキを助手に加えた。
わしらに何の相談も無しにな」
グリーン「サカキ……あのロケット団のボスのサカキか?」
カツラ「そうだ。
わしは最初から嫌な予感がしていた。
サカキは当時から強いポケモンにしか興味を持っておらず、オーキドの手伝いというのは口実で最初からミュウに目をつけていた。
その証拠に最初はわしの助手をしていたが、ミュウそのものに大した力は無いとわかるとすぐにフジの助手についた。
どのようにしてフジを口車に乗せたのかは知らんが、研究は次第にサカキに乗っ取られていき研究室にはポケモンの亡骸の山ができていった。
フジがやったとは到底思えんよ」
グリーン「フジって奴は何者なんだ?」
カツラ「誰よりもポケモンを大事にしていた。
大事にするあまりバトルには批判的で、ポケモンの戦闘本能を取り除くなどというロボトミーのような研究もしていた。
少々行きすぎるところもあったが、おそらくそこをサカキに逆手に取られたのだろう。競争の無い帝国主義のような理想論でも押しつけられてな」
グリーン「今はどうしてるんだ?」
カツラ「少々行きすぎる性格ゆえ、死んだ全てのポケモンたちの癒やされぬ魂を自分ひとりで背負ってシオンタウンのポケモンタワーで墓守をしている。
もっともシオンタウンはミュウツーに破壊されてしまったから、今はどこでどうしてるかなど知らんがな」
グリーン「イエローを助けにいったのはそのフジってじーさんだったのか」
カツラ「イエロー……
たしかそんなような名前の孫がいると風の噂で聞いたな。
……そんなことはどうでもよい!」
突然カツラが逆上する。
ジムに響く声にイミテが反応して目覚める。
カツラ「わしが許せんのはオーキド……
あいつの身勝手に振り回されてわしらがどんなにひどい目に遭ったか!
あいつのせいでフジはまるで僧侶のような生活を強いられ、わしは家族を奪われた!」
グリーン「よくわかんねえけど、それはサカキのせいじゃねえのか?」
カツラ「同じことだ!
オーキドがサカキを連れて来なければこんな結果にはならなかった!」
イミテがフィールドに下りてきて、カツラに歩み寄る。
イミテ「おじいちゃん……!」
カツラ「ブルー……」
カツラは一瞬だけ表情を緩めてから、またすぐに元の強張った顔に戻る。
カツラ「おじいちゃんなどと呼ぶな! メタモンの分際で!」
イミテ「その……ごめんなさい……」
カツラ「お前がわしの息子夫婦を殺し、孫娘の記憶を奪ったんだ!」
鬼の形相で詰め寄りイミテの首を掴む。
カツラ「メタモンは全て殺処分さ
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