27 グリーン対カツラ
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気を読む術。
必ず死角が存在する!」
ウインディはフーディンの真上から突撃する。
フーディンは苦手な物理技の強襲を受けてよろける。
カツラ「自己再生の暇を与えるな!
ウインディ、もう一度神速!」
グリーン「フーディン、リフレクター!」
リフレクターでなんとか致命傷は避ける。
ほっとしたのも束の間、素早いターンから3回目の神速攻撃が来る。
グリーン「テレポートだ!」
いったん戦線を離脱して体勢を立て直す。
カツラ「逃げていては勝てんぞ」
レフェリー「グリーン選手、トレーナー戦でのテレポートは認められていない。
もう一度テレポートを使ったら失格だ」
グリーン「ちっ……そんなルールがあったとはな」
グリーンは考える。
身代わりとカウンターは読まれた。
サイコキネシスも通用しない。
自己再生も知っていた。
そして、テレポートも封じられた。
グリーン「おいじじい!
お前、俺のこれまでのバトルを見てたのか?
俺のことも知ってたし、お前は一体何者だ! じーさんの知り合いか?」
カツラは静かに笑う。
サングラスで双ぼうは明らかではないが、口元は確かにそうである。
カツラ「お前を見てると昔のオーキドを思い出す。
奴もお前と同じ眼をしていた……」
カツラは一呼吸置いて遠くを見上げる。
グリーン「年寄りの昔話でも始まるのか?
まあせっかくだし聞いてやるよ」
カツラ「オーキドがこんな話を孫にするわけがないからわしが聞かせてやろう。
……事の始まりはフジがミュウを発見したことだ」
グリーン「ポケモン屋敷の日記に書いてあったポケモンか」
カツラ「わしとフジはミュウの研究を秘密裏に行おうとしたが、オーキドはミュウを世間に公表しようとした。
そんなことをしたらポケモン協会が黙っていないことは目に見えている。
なにしろミュウは、これは早い段階でわかったことだが、あらゆるポケモンの遺伝子を持っている。
これはまたとないチャンスだ。ミュウがいればポケモン図鑑は完成して研究ははかどる。
フジが発見したということでオーキドはいちおう納得して公表はしなかった」
グリーン「なんだよ、ポケモン図鑑はとっくに完成してたんじゃねーか」
カツラ「図鑑集めなど、新人トレーナーを育てるための子供騙しに過ぎん。
図鑑を完成させるのが夢などとほざきおって……
お前もオーキドに騙されていたというわけだ」
グリーン「俺、図鑑なんか持ってねーぜ。
ポケモン全種集めるとか、正直興味ねーし」
カツラは鼻で笑う。
カツラ「研究はわしら3人と選ばれた助手で行われた。
主に指揮を執っていたのはオーキドで、フジはミュウの遺伝子を使って人工的な繁殖を、わしは
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