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魔法科高校の有能な劣等生
歩む者、立ち止まる者
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最凶の魔法師と謳われるだけの実力者だ。真っ向から挑んでも勝てない、勝てる要素すら見当たらない。
 だが、今期九校戦ホープなら勝てるかも知れない。
 推測の話だ、負ける可能性も有りうる。それでも奴なら勝てるかも知れないと期待できるかも知れない。
 憶測と推測で根拠の無い可能性の話だ。
 勝手な期待を抱き、最終戦を期待するギャラリー達。

 一方、同時刻 九校戦ホープは………………。

「えっと……加えた機能は粒子演算処理? 魔法の発動処理速度をアシストする機能か。
 あと……《零システム》? 術者発動魔法の増幅装置? 半径20m以内で発動された魔法のサイオン粒子放出させる…………なんだこれ?」
 九校戦のホープ 無月 零は先日完成したCADの最終調整を行っていた。
 殆どは達也の改造で完成した銀刀弐時雨。完成度は現役高校の領域を超えた最高のCADだ。
 その最高メンテナンスを昨日する筈だったのだが、途中で寝落ちしてしまった。
 そんな訳で[試合中]ぶっつけ本番で実戦投入する事となった。以前から達也のメンテナンスアシストをしてたお陰で大体のCADメンテナンスは出来る様になった。まぁ、簡易な物ならの話だが。

 意味不明な原語ばかりだ。

 高スペックなCADは大会規制で禁止されてるので、それ程、高スペックって訳じゃない筈なのに。
 今回はリミッターを設けての運用試験的な感じで試合する筈が…………いきなりのピンチだ。
 一応、団体戦なので無月以外にも仲間は居る。
 だが、もぉ、やられた。
 開始勅語、敵側の爆発系統魔法でボンッ!だ。
「魔法発動補助システムOK……地形把握OK…………」
 一通り起動出来る所までイジれば勝てる…………相手はブルーム《一科生》だぞ? そんなすんなり勝たせてくれる訳ない。焦るな……調整を終えたら距離を取って地形を変えよう。重力変換魔法で地形を変形させて罠を仕掛ければ……駄目だ。相手は振動系統魔法専門の魔法師が混じってる、そんな状況で罠を張ってもバレるだけだ。
 なら、ビルの屋上から……それも駄目だ。

 空から一斉に雷が降ってきた。

 間一髪の所で回避するが、その衝撃を吹っ飛ばされる。
 空も大地も……支配さへている。
 振動系統魔法&雷系統魔法……最強のコンボだ。
 地面の振動を把握して敵の位置を補足、補足された敵の位置に爆雷を落とす簡単な作業だ。
 動けば、その振動で位置を特定される……さっきの魔法で俺の位置はバレた。
 逃げても光の速度で放たれる雷系統魔法は回避不可だ…………重力変換魔法で磁場を歪ませ雷を逸らす事も可能だろうが相手は三人だ。
 残りの一人は魔法を発動すらしていない。
 不用意に魔法を発動するのはリスキーだ。
「待てよ、リスキー?」
 ………
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