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魔法科高校の有能な劣等生
歩む者、立ち止まる者
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。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。迷路。
 魔法で創り出された迷路。
 簡易な迷路だ、何れ抜け出せる簡単な迷路。
 だが、戦場で発動すれば夢幻の迷路となる。
 一瞬、動揺する兵士達を魔法で殺す。この魔法は優秀だ、原理は容易で単純。だからこそ最強なのだ。

 まぁ、それは戦場での事で。演習の様な試合形式で発動しても無意味なんだけどね。

 その迷路は一瞬で崩壊した。
 有能で有能な雛の拳で―――その拳は魔法でコーティングされ。
 一発の拳で大地を削り二発目の拳で地面を大地を割った……実に単純な事だった。
 単純であれば単純である程、破壊力は凄まじく単純であればある程、人の思考では収まらない発想力で人間を困惑させる。
 アレは人間…じゃない。人間の形をした化物だ。

「嘘…………だろ?」

「嘘じゃないよ、現実だ」

「嘘だ」

「現実だよ、」

 瞬間移動…………と言っても魔法の効力ではない。
 自分の肉体で自分の足で自分の筋肉で移動した。
 魔法よりたちの悪い高速移動で無能な雛の背後に周り背中をトンっと触った。
 それだけで背中は砕けた。死なない程度で瀕死の程度の一撃で勝敗は決した。
 無能な雛は勝とうと思って魔法を発動した訳じゃない。ただ、証明したかったのだ。
 努力でも天才を超えられると…………無駄な足掻きで終わった。だが、有能で優秀な魔法師は無能な雛を魔法師の誇りと賞賛した。
 最後まで、最後まで抗った無能な雛に祝福を。
 さようなら、ありがとう。

 その日、無能な雛は魔法の道を諦めた。







 絶対的な勝利はつまらない。
 傍観者達は絶対的な勝利を観て無言の拍手で称えた。
 魔法を行使する者なら彼を否定する。だが、その否定を覆す程の実力をアレは兼ね備えている。
 だからこそ称えられても無心でその拍手に答えられるのだ。

「ども」

 その後は歓声の爆発だった。
 表舞台で活躍する機会に乏しいアレは恥ずかしさを覚えつつその場を去った。
 モノリス・コード初戦 勝者《第四高校一年生》劣等生 成瀬 幽歌。
 又の名を魔拳の修羅 crusher。破壊する者、破壊と再生の魔法師等の異名を付けられてるが、本人は興味を示さず殆どは没になっている
 そう、殆どは。
 唯一、幽歌が気に入った異名がある。
 その異名は幽歌自信を象徴する言葉でもあった。
 

 その名を…………………………………………。







「凄げぇ…………アレが咎人の実力」
 咎人=罪人の異名を持った成瀬 幽歌の試合は圧倒的だった。
 今期九校戦ダークホースと恐れられた最凶の魔法師の圧倒的で落胆的な格闘術。
 確かに
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