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機動戦士ガンダムSEED編
第23話
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の言葉に対してジンのパイロットは──


『……確かにその通りだな』


 ──そう呟いて、ラゴゥにジンのコックピット内の映像を送り始めた。

 それを見た二人は思わず声が出てしまう位に驚きを隠せなかった。

 ジンのパイロットの姿は茶髪で顔立ちも中々に整っており、また先日出会ったストライクのパイロットと同世代では、という程に若々しかった。
 だが、バルトフェルドはすぐに相手の纏う空気を感じとりその考えを否定する。

 ストライクのパイロットである少年は、戦いに対して受動的で、恐らく最近まで平和な日常の中で過ごしてきたのだろうと判別できる位に穏やかな性格の持ち主だった。

 しかし、今画面に映っている青年の纏う空気はそれとは真逆である兵士のそれであり、それもかなり場数を踏んでいる者にしか出せないものだった。
 もし見た目通りの年齢なら、この青年の日々は戦場が当たり前の世界だったのだろう。違ったとしても長年戦いに身を置かねば身につかないものを持っている。
 そう考えると、バルトフェルドの中で先程まで渦巻いていた青年への疑念は薄れていき、それよりも青年自身に対する興味が増していった。


『オレの名前は天原 洸。あの艦に傭兵として雇われている』


 青年──天原 洸はバルトフェルドとアイシャに対して真剣な面持ちで話し始めた。

 
『あんた達にこの話を持ち掛けたのはオレ自身の目的を果たすのに仲間が必要だからだ』
「目的ね……。今それを話す気はないのかい?」
『残念ながら時間が無い。だから、出来ればそれを決めるのはオレの拠点に案内してからにしてほしい』
「拠点…? まさかこの近くにあるのか?」
『違う。だがあんた達が拠点に行ってもいいと決めてくれるんなら、すぐにでも迎える用意がある』


 その言葉を聞いて、本当にそんな事が可能なのかとバルトフェルドは疑問に思った。ラゴォの損傷は走行が不可能なレベルにまで達しており、目の前のジン以外に移動手段足り得るものは存在しないからだ。
 近くに拠点があるのならジンに乗って移動する事が出来ただろう。しかしそれは洸自身が否定している。だというのに彼は“すぐにでも迎える用意がある”と言ったのだ。
 果たして、一体どんな方法を使えばそれを可能とするのか

 それを問おうとバルトフェルドが口を開きかけた時、唐突に洸が口に人差し指を当て「喋らないでくれ」と二人に合図を出した。


『悠凪さん。聞こえているなら返事をしてください』
『ああ、此方悠凪。どうした?』
『良かった、繋がった……。直ちに帰還するようにと艦長命令が出ています。急いで戻って来て下さい』
『悪い。それじゃあすぐに戻るわ』


 聞こえてきたのは恐らく足付きのCIC担当者であろう
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