暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1167話
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に何かを告げてどこからともなく水晶玉を出すのを確認する。
 おい、その水晶玉どこから出した? 結構大きくて、とてもポケットとかに入れてはおけないだろう大きさなんだが。
 まさか、空間倉庫とかと似たような魔術を使ってるんじゃないだろうな?
 そんな風に考えている俺の前でイリヤが短く何らかの呪文を唱えると、水晶玉に桜の姿が映し出される。
 見たところ、台所で洗い物をしているらしい。
 そう言えば、折角だからよく言われてるように衛宮の料理を食ってみたいんだけど……今の関係を考えれば、まず無理だろうな。
 まぁ、原作を見る限りだと凛の方が料理の腕は上っぽかったから、出来ればって程度だけど。

「じゃあ、場所も分かったし、そろそろ行ってくる」
「……気をつけてね、アークエネミー」
「アーク、気をつけて」

 凛と綾子からそれぞれ声を掛けられ、それに頷くと道場を出る。
 そして気配遮断を使用。
 そのまま衛宮家の中を進んでいく。
 原作でもその辺描写されてたし、外から見ても分かってたけど、かなり広いよな。
 凛の家と比べても、尚大きい。
 まぁ、凛の家は2階や地下室の類があるから、総合的な広さで考えれば同じくらいだろうが。
 ともあれ、そのまま気配遮断をして歩き続け、居間へと到着する。
 鼻歌が聞こえてくるのを聞きながら、そっと移動し……気配遮断により、こっちに気が付いた様子がないのを確認し、手に持っていたルールブレイカーを構える。

「破戒すべき全ての符!」

 真名解放をした瞬間、攻撃動作と認識されたのだろう。
 気配遮断が解除され、何かに気が付いたかのように桜が俺の方へと振り向き……姉とは違って大きな胸にルールブレイカーの刃が突き刺さり、赤い光が発するのだった。
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