第一章
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黄金バット
第七話 ナゾー博士、名古屋での死闘
名古屋の人達はこの日も平和でした。名古屋ドームも満員御礼です。
「お客さんがいるのはいいことだけれど」
「もうちょっとな」
「ドラゴンズ頑張って欲しいな」
「全くだよ」
ファンの人達は困った顔で皆でお話しています。今日はヤクルトとの試合ですが。
「二年連続最下位だったヤクルトがな」
「バテンティンがいなくても」
「山田が凄いな」
「打って走って守って」
「よくあんなのいるな」
「打点もいいしな」
「それに対して」
ファンの人達が嘆息して言うことはといいますと。
「ドラゴンズはな」
「落合さんの時はよかったよ」
「ベテランは歳で若手もな」
「何でクビにしたのが巨人で活躍するんだ?」
「何であいつクビにしたんだ」
「年棒下げても巨人に逃げられるし」
「裏目に出てばかりだよ」
こう言って困った顔でお話するのでした。
「ベテランが衰えて若手は育ってない」
「今のドラゴンズは悪循環だよ」
「どうしたものか」
「こりゃ今年最下位じゃないか?」
「今年どころか来年もだろ」
「谷繁さんの問題でもないな」
「落合さんが悪いのか?」
グラウンドでは中日の選手が凡退しています、ヤクルト優勢のまま試合が進んでいて一塁側は重い空気です。
「今日も負けか」
「数年前まで何度も優勝していたってのに」
「落合さんが監督でなくなったらな」
「この通りだよ」
「これじゃあ山田さんの時の方がまだよかったよ」
「打線は打たなかったけれどな」
十五年は昔のこともお話するのでした。
「いいことないな」
「また優勝したいな」
「全くだよ」
「日本一になりたいな」
「三度目の日本一な」
「そうなりたいな」
「また胴上げ観たいぜ」
こうしたことをです、ドラゴンズの選手の人達を観ながら言うのでした。
ですがその中で、突然バックスクリーンにです、
下半身は円盤に乗っているせいではなく完全になくてです、右手の指は三本左手の指は二本しかなくて。
全身はシルエットみたいになっていて頭の形は梟そっくりで目は何と四つあります。
右の方は上は赤、下は青です。左の方は上は緑、下は黄色になっています。皆はバックスクリーンに出たその人を観て驚きの声をあげました。
「ナゾー博士!?」
「どうして急に出て来たんだ!?」
「また何かするつもりか!?」
「悪いことをするつもりか!」
「ロ〜ンブロンゾ〜〜」
まずはこう言ったナゾー博士でした。
「親愛なる名古屋の諸君元気か」
「元気じゃないだろ!」
「どうして出て来た!」
「何を考えている!」
「諸君に伝えることがある」
ナゾー博士
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