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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
竜の王
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その戦争はどうなったの〜?」

シャルルとセシリーが脱線しかけた話を元に戻そうとする。ジルコニスはそれを聞いてさっきまで話していた時と同じように真面目な顔つきに戻る。ジルコニスは1つ咳払いすると話を再開する。

「戦況は均衡しておった。ドラゴンとドラゴンの戦いはいくつもの大地を裂くものだった。やがて、共存派のドラゴンどもは愚かな戦略を打ち立てた。人間にドラゴンを滅する魔法『滅竜魔法』を与えて戦争に参加させたのだ」
「「「「!!」」」」

それを聞いた時、俺たち4人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は驚いた。だってそれって・・・

「つまりそれって滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の原点ってこと?」

俺たちが思ったことをハッピーが代わりに言ってくれる。ジルコニスはそれに小さくうなずく。

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)たちの力は絶大であった。人間たちとの共存を望んだドラゴンたちの勝利は目前に迫っていた。
しかし、ここで1つの誤算が生じる」

ジルコニスの表情が険しいものになる。何があったのかわからない俺たちは次に発せられる言葉をただ待つだけである。

「力をつけすぎた滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)たちは人間との共存を望むドラゴンさえも殺していった」

ジルコニスは顎に生えている触手のようなひげのようなものを触りながらそう言う。

「そして、その人間の中の1人にドラゴンの血を浴びすぎた男がおった。その名を口にするのも恐ろしい・・・男は数多のドラゴンを滅ぼしその血を浴び続けた。やがて男の皮膚は鱗に変わり、歯は牙に変わり、その姿はドラゴンそのものへと変化していった」
「人間が・・・ドラゴンになったの?」

ルーシィさんが顔を強ばらせてそう言う。
その話を聞いた俺たちも額に嫌な汗をかき、何も言うことができなかった。

「それが滅竜魔法の先にあるものだ。」
「「「「・・・」」」」
「ここに眠るドラゴンたちはその男により滅ぼされた。男は人間でありながら竜の王となった。竜の王が誕生した戦争、それが“竜王祭”
王の名はアクノロギア。ドラゴンでありドラゴンならざる暗黒の翼」
「「「「ええ!?」」」」
「アクノロギア・・・」

ジルコニスの口から発せられた竜の王の名前を聞いた俺たちは驚愕し、震えてしまう。
7年前に俺たちS級魔導士昇格試験に選ばれたメンバーたち全員が集まっていた妖精の尻尾(フェアリーテイル)の聖地『天狼島』。その島を悪魔の心臓(グリモアハート)の襲撃の後にすぐさま襲ってきた黒い竜。
あまりにも圧倒的で全然太刀打ちすることができなかったあのドラゴンが・・・

「元々は人間だったっていうんですか!?」
「ウソだろ!?」
「バカな!!」

俺、グレイさん、ガジルさん
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