竜の王
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ことはできるわけがない。
「こ・・・こいつ・・・」
「何なの?このふざけた人」
「人じゃねぇ、ドラゴンだ」
「魂らしいがな」
ナツさん、ルーシィさん、グレイさん、ガジルさんはドラゴンにしてはペラペラとよくしゃべるジルコニスに対してそんな感想を持っていた。
「我が名はジルコニス。翡翠の竜とも」
「「さっき聞いたわぁ(聞きましたよぉ)!!」
なぜかもう一度自己紹介しようとしたジルコニスにグレイさんと一緒に突っ込んでしまう。本当何なんだこのドラゴン。
「ねぇねぇジルコニス〜」
「ここで何があったの?」
「ん?」
セシリーとシャルルが本題に入ろうと考え、ジルコニスに話しかける。
「ここにはドラゴンの亡骸がいっぱいあって」
「その真相を知るためにお前の魂を呼び覚ましたのだ」
ハッピーとリリーがそう言うとジルコニスは顔を背ける。
「人間に語る言葉はない!!去れ!!」
アクノロギアもそうだったけどやっぱりドラゴンは人間に対して優しくするという感情はあまり持ち合わせていないのだろうか、あっさりそう言われてしまう。ヴァッサボーネやグランディーネは優しかったけど、そう言うドラゴンはごく少数の珍しいドラゴンなんだろうなぁ。
「オイラ猫だよ?」
「というかエクシードだよ〜?」
手を挙げてジルコニスに自分たちは人間じゃないアピールをするハッピーとセシリー。いやいや、そんなので話してくれるわけないから。
「そうだな・・・あれは400年以上昔のことだ」
「話してくれるんですか!?」
「ずいぶんとアバウトな自分ルールだな」
人間は駄目なのに猫はいいんだ。あまりにも適当すぎるジルコニスの考えに思わず突っ込んでしまう俺とグレイさん。
「かつて竜族はこの世界の王であった。自由に空を舞い、大地駆け、海を渡り、繁栄していった。この世のもの全ては竜族のものであった。人間など我々の食物に過ぎなかったのだよ」
饒舌に語り出したジルコニス。俺たちはその話にただただ耳を傾けている。
「だが、その竜族の支配に異論を唱える愚かなドラゴンがおった。人間と共存できる世界を作りたいとぬかしたのじゃ。それに賛同するドラゴンと反対するドラゴンの間で戦争が始まった。
ワシは反対派として戦った」
「え!?」
ジルコニスのまさかの発言にルーシィさんが不安そうな顔をする。
「反対派ってことは・・・」
「ワシは人間は好きではない。食物として好物ではあるがな」
「食いもんと会話してんのかおめぇ、クフフフッ」
「ほら!!そういうのムカツクの!!」
ナツさんが口元を押さえて大好物である人間の俺たちと話していることに笑っている。ナツさんって結構嫌らしいことしますよね。
「それで?」
「
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