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SAO42-守らりたい者
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したことじゃないから」

 たいしたことないなら、さっさと教えてほしいよ。
 回りくどい情報収集する狙撃者に呆れていたが、狙撃者が求める情報に私は内心びっくりしてしまう。

「鋼の騎士の場所、教えてくれないかしら」
「え?」

 驚いてしまった。驚いてしまったのは狙撃者が鋼の騎士のことを口にするなんて思ってもいなかったから、びっくりしてしまったんだろう、と理解した気がする。それと同時に、そんなことをなんで情報交換しなくちゃならないんだと、回りくどいやり方をする狙撃者に結局呆れてしまう。

「そんなこと、普通に聞けばいいじゃない」
「あら、最終的にはお互いに探しているプレイヤーがどこにいるのかって訊ねるから同じじゃない?」
「理屈は通るかもしれませんが、納得できませんって。というか、なんで狙撃者が鋼の騎士を探しているんですか?」
「どうしようかなー?」
「ど、どうしようかな!?」
「んー……こう言うことって、言っていいものか悩むんだよねー……」
「あ……」

 狙撃者がどうして鋼の騎士を探している理由を話さないのかを私はなんとなく察することができた。きっと、それは鋼の騎士の話を聞いたからだと察しができたと思う。違っているかもしれないけど、もしかしたら狙撃者も同じなんかじゃないかと思う。
 
「鋼の騎士なら、こっちの道を真っすぐ行ったところにある、木の下にいます」

 私は道と位置を教える。狙撃者は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐ頬笑み始める。

「理由とか聞かなくていいの?」
「言い難そうなこと口にしたんじゃないですか」
「問い詰めることだってできるのよ」
「今は赤の戦士を探している方が優先なんで」
「そっか。飼いならす気はあるのかな?」

 犬扱いかよ赤の戦士。いや、似合わなくはないけど……。でも、飼いならす意味って、別のことを言うのかな? だったら、私が言うことは一つ。

「飼いならす気なんてないよ。私は支える役目ですから」

 この問題は赤の戦士と鋼の騎士が主役で解決しなければ意味がない。私が勝手に一人回って二人を解決したところで、いずれまた拗れそうな気がする。私はあくまでも助けるだけ。二人を支えるように手を差し伸べて立ち上がらせるだけでいい。

「……って、狙撃者。それわかっているよね」
「あら、バレちゃった?」

 自分一人で赤の戦士と鋼の騎士を解決するような人じゃないくせに。わざとらしい。

「赤の戦士なら、あっちの方に寝っ転がっているわ」
「ありがとう、教えてくれて」
「それじゃあ、お互い頑張りましょうね」
「……うん」

 寝ているなら丁度良い。今の赤の戦士じゃ、鋼の騎士の声を聞いても苛立つだけだと思う。だから私が鋼の騎士の変わりに支える手助けをしよう。そし
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