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逆襲のアムロ
16話 エースとビギナー 3.6
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回り込む形で躱し、さらにガトーの後背を取った。

「よし、取り押さえる」

アムロはそう言うと、ジム・カスタムのバーニアを全開にしてガトーのガンダムを後ろから押し倒し、腕を背中に抑えつける固め技をした。

「うぐっ・・・不覚・・・」

ガトーはアムロに一瞬で制圧された。その時、ガトーの側に砲撃が数発入った。

「少佐ー!」

ゲイリーを始めとするザメルとドム・ドローベンが10機程、基地の防衛網を突破してガトーの救援に駆け付けた。

「ちぃ、もう少しだった・・・」

アムロはガトーを放し、コウを連れてその場を退却した。

ガトーは身を起こし、救援に駆け付けたゲイリーに礼を言った。

「すまない。予定通りとは行かず。このソロモンの悪夢とかいう異名も返上せねばならぬかもな・・・」

ゲイリーはガトーの言葉を否定した。

「いえ、我々にできないこと。このガンダムの奪取を単独でやってのけたのです。少々時間が押していたことに気になり、我々の方も単独行動に出てしまいました。ビッター将軍にどやされますな」

ゲイリーら部隊の面々が笑った。ガトーはそんな部隊員を頼もしく思った。
そしてもう一人の隊員クルトがガトーにビッター将軍からの命令を伝えた。

「少佐。口頭になりますが、エアーズロックにHLVの用意があります。ビッター将軍もそこでお待ちでございます。少佐が到着次第、発射する段取りです」

「そうか。了解した」

ガトーは数機の護衛を携えてトリントン基地を後にした。
そしてトリントン基地へのジオンの包囲総攻撃が開始された。

海側からはドライゼ率いる潜水艇とズゴックEの大部隊、陸地側からはアダムスキー、クルト、ゲイリー率いるドム、ザメルの大部隊。

どこからそんな数の戦力を都合できたのかは言わずもがなだった。一番の理由は大方ブレックスを邪魔者にする輩が多かったという話だった。

一方の基地防衛はモビルスーツ隊としては、バニング隊とアムロ、リュウ、ジョブ・ジョンと教官と新兵たちだった。

激戦の中、モンシア、ベイト、アデルの連携が光っていた。一時は陸地側の進行を食い止めていたが多勢に無勢であった。バニングが命令を出し、基地を1ブロックずつ放棄していった。

後退の最中モンシアがベイトとアデルに声を掛けた。

「ひゃ〜、しかし、こんなピンチはアメリカ以来だな。スリルがあるぜ」

ベイトが余裕を見せたモンシアにふっかけて言った。

「じゃあここで踏みとどまって、よりスリルを味わえるぞ」

モンシアはベイトの挑発に乗る訳がなかった。

「ブルブル、冗談言いなさんなベイト君。上官命令にゃ〜従わざる得ませんぜ」

「っつたく、調子だけは良い」

そんなやり取りにアデルは笑
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