16話 エースとビギナー 3.6
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連邦内での争いがここまでになっていたことに。しかも使えるものならば敵すら利用することに。ブレックスは続けた。
「・・・基地の守りは私らだけで十分だ。君らはガンダム1号機を回収し、この場から逃げて欲しい」
「なっ!我々も残ります。少しは時間を稼げるでしょう」
そうシナプスが言うと、ブレックスが怒鳴った。
「何のための時間稼ぎだ!無駄死にするためのか!そんな必要ないことはいらん!」
シナプスはブレックスの迫力に言葉を失った。ブレックスはすぐ我に返り、謝罪して同じ事をシナプスに言った。
「・・・取り乱してすまない。もう一度言う。この基地からの脱出を考えてくれ。以上だ」
ブレックスの通信が切れ、シナプスは艦長席で悔しさで震えていた。
その頃、防戦一方のコウはガトーのサーベル捌きに避けるのに必死だった。
ガトーのサーベルの打ち下ろしにコウのガンダムがサーベルで防ぎ切れず、ガンダムのサーベルの持ち手の関節部分から折れ曲がってしまった。その姿を見たガトーはコウに言い放った。
「未熟!・・・貴様のような軍人が戦っている相手の技量すら読めず立ち向かってくるとは身の程を知れ!」
そのガトーの言葉は近くにいたコウに届いていた。そのガトーの言葉に気脅されていた。そして上官でもないのにガトーに謝罪をしていた。
「はいっ・・・すみません・・・」
その言葉にガトーが面を喰らい、そして吼えた。
「私は敵だぞっ!」
ガトーはコウのやり取りに怒りが込み上げ、コウのガンダムに斬りかかった。その時横から1機のジム・カスタムがガトーのガンダムに蹴りかかった。その蹴りはガトーの側面を綺麗に蹴り飛ばし、コウはガトーのガンダムが横に吹っ飛んでいくのを見た。
「大丈夫か、ウラキ少尉」
そのジム・カスタムはアムロが操縦していた。アムロはブライトから基地の状況を聞いていた。
敵はガンダム奪取は目的だが、もう一つが基地の壊滅にあった。
「ウラキ少尉。よく持たせてくれた。あのガンダム、敵が基地内にいる限り、敵の総攻撃が始まらないだろう」
「えっ・・・総攻撃?」
コウはアムロの言葉がよく呑み込めていなかった。アムロはコウに改めて説明をした。
「敵はこのトリントン基地の壊滅を目的としているみたいだ。生憎、この基地で戦える兵士はほぼ訓練生。そして一番の目的はブレックス准将の殺害だ」
「なっ!」
コウは基地司令の殺害目的の攻撃と知り、益々混乱した。
「何故ですレイ大尉!何故基地司令を・・・」
アムロはその質問に答えた。
「戦争当初より、派閥闘争が起きていた。そして今、ブレックス派と呼ばれるエゥーゴが勢力を伸ばし始め、それを邪魔に思う者が実力行使をし始めたのだ。もっとも、ま
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