Fate/stay night
1166話
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まずい雰囲気となった中、再び藤村が玄関へと戻ってくる。
「何、暗い雰囲気になってどうしたのよ? あ、もしかして士郎が遠坂さんや美綴さんに何か妙な真似をしちゃったとか? 駄目よ、士郎。まだ学生なんだから、いかがわしい事をしちゃ」
そうして、横を通り抜け様にニンマリと笑ってそんな事を告げていく。
「藤ねえっ! 一体何を言ってるんだよ!?」
「にゃははは。じゃあねー!」
そう告げ、素早くスクーターに乗って去って行く。
「ったく、何だってんだよ……で、えっと、何の用件で?」
「決まってるでしょう? 桜の件よ。綾子が来てるのも同じ理由」
「……え? もしかして、桜をどうにかしてくれるのかっ!?」
「ええ。……まぁ、対価に関しては後で話をするとして、どうにかなる目処は付いたわ。ただ、今も家には桜がいるのよね? 間桐臓硯が桜の心臓に巣くっているのなら、桜の前では話が出来ないわ。どこか桜に聞かれそうにない場所で話したいんだけど……どう?」
凛の言葉に、衛宮は少し考え……やがて小さく頷く。
「分かった。桜にはちょっと外して貰って、道場で話そう。あそこなら周囲に蟲とかがいればすぐ分かるだろうし」
「そ? じゃあ、それでお願い。集めるメンバーは分かってるわよね?」
「セイバーとイリヤ、それと……」
一旦言葉を止め、綾子へと視線を向ける衛宮。
まぁ、何を考えているのかは大体予想出来る。
綾子が半サーヴァントになった件だろう。
その原因がライダーだが、桜の件を話すとなるとライダーがいないと、色々不味いのは事実だ。
それを言いにくそうにしている衛宮に、綾子も気が付いたのだろう。特に問題がないと首を横に振る。
「確かにあたしはあのライダーってののおかげで、半サーヴァントなんて存在になった。けど、逆に言えばあの行為があったからこそ、あたしは魔術に関して詳しく関わる事に……何より、アークと強い絆を得る事が出来たんだ」
一応衛宮の前だからという事で、真名のアクセルではなくアークという名前で呼ぶ綾子。
気を使って貰ってありがたいが、そもそもこの世界で俺の名前が知られたとしても全く困らないんだけどな。
この世界に俺は存在しないし。
ただまぁ……真名を使った魔術や呪術とかってのはあるかもしれないから、それを思えばいいかもしれない。
「強い絆って……だって、遠坂と……いや、まぁ、いい。とにかく美綴がそれでいいなら、俺としても文句はない。ちょっと待っててくれ。道場に案内するから」
そう告げ、どこか不審そうに俺の方へと視線を向けると、庭を通って道場の方へと案内する。
そうして到着した道場は、俺の知ってる……正確には原作知識で知っているとの同じであり、普通の家で持つにしては随分と立
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