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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
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…!!」
背中で、誌乃を押そうとするが、誌乃は隼人のその背中を抱きしめて、拒んだ。
だって、自分はまだ動けるから。……男2人に まだ弱い自分が。いや 現実的に女子高生が敵うはずがない。
だけど、もうこれ以上傷ついて欲しくないかった。
傷ついている身体を必死に起こす隼人。
そして、視線を2人へと向けたその時だ。
「………は、はは」
隼人は、なぜか笑みをみせた。
それは、表情だけではなく、声に出して笑ったのだ。
「は? トチ狂ったってのか? なに笑ってやがる」
恭二は、まだ狂った様に誌乃を呼び続けている為、隼人が笑っている事に気づかない様だが、昌一は違う。もう、全身ボロボロだと言っていい隼人が、笑ったのをしっかりと見た。
「く、、くく……はははは」
隼人は、笑みを止めない。
ただ、笑い続けていた。そして、もうボロボロになった姿で昌一の方を見た。
「……おまえの、まけだ」
「ああっ!?」
昌一は、隼人が言っている意味が全く判らない。明らかにボロボロの身体に、この場にいるのは女子高生の詩乃だけだ。どう足掻けば形勢逆転するのか、検討すら付かなかった。
「気持ちわりい奴だな。……往生しろや、餓鬼が!」
拳を振り上げようとした時だった。
隼人の眼を、昌一は はっきりと見た。それは、あの世界で何度も感じた事がある嫌な予感。……
――……オレは、……ひとり、じゃない。 これまでも、……これからも。それは、おまえたちも、しってる 筈 なんだが、な。
確かに、そう聞こえた気がしたその時だった。
「うおおおおおおおおお!!!!!!」
背後より聞こえるのは 雄叫び。
全身全霊を掛けた蹴りの一撃が、昌一の後頭部を捕らえたのだった。
「がぁっっ!!!!!」
全く無防備だといっていい背後からの一撃だった故に、昌一もどうする事も出来ない。そのまま、前のめりに倒れてしまったのだ。
「アサダサンアサダサンアサダサン………」
そして、恭二には 左手に持っている丸い物体。
あの世界で言う頭を守る為の防具。この現実世界で言うバイクのヘルメットだ。
思い切り 恭二へと投げつけた。
「ガァっ!!」
そのヘルメットも頭を守る為に作られたものの為 中々に硬い。
恭二も無防備な状態の頭にヒットしてしまい、たたらを踏んだ。
「シノン!! 何か縛る物を持ってきてくれ! ガムテープでも、ロープでも、なんでもいい!! 頼む!!」
新たに現れた乱入者。
それは、見た事の無い顔だった。……突然の出来事、一瞬の出来事に動揺を隠せられない誌乃だったが、自分の事をシノンと呼ぶ者は、決して多くな
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