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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
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今が一番イイ所だろ? 取り戻せるんだぜ。そろそろ起きろよ」
昌一の言葉に反応したのか、或いは 誌乃がいるからなのかは判らない。だけど、焦点の定まっていない歪な瞳が 同じく歪な光を宿した。
「ぐっ……ぁ、アサダ……サン、アサダサンッ!! アサダサンにサワルナァァ!!」
「って、おいコラ! オレだオレ。こっちに抱きついてくんじゃねえよ!」
隼人の事だと思ってるんだろう。まだ正気とは言い難い。だが、それでも昌一は無理矢理に恭二を誌乃の方へと向けた。
「オレは、鬼と楽しむから、お前に女はやる。したい事をさっさとしろってんだ」
どん、と背中を押し、恭二を押し出した。 その先には、誌乃がいる。昌一の眼には、まだ震えて動けない様に見えていた。
「……アサダ、サン。アサダサン!!!」
恭二の眼にも誌乃の姿が映った。眼の中には 隼人の事。誌乃を奪ったと思い込んでいる隼人の姿は消え去り、完全に誌乃の姿だけとなっていた。
「ぅ……ぐ! く、ぐっぅう!!!」
隼人は、それを見て懸命に立ち上がろうとするが。
「お前の相手はオレだぜ? 鬼よ。……さぁ いつか言った
約束
(
・・
)
を果たさないとな。……オレと被ってた
その眼
(
・・・
)
、
現実世界
(
こっち
)
で 抉りとってやるってよ?」
不敵な笑みを見せる昌一。
あの世界でのそれと、全く変わらない歪な笑みだった。
隼人事、リュウキ。……そして RYUKI。
彼にとっての因縁。一方的なものだが、それは、SAO時代だけじゃない。
天才プログラマーである《RYUKI》としても、因縁があったのだ。
かつて、病弱だった故に 跡取りは完全に弟に方向転換され、親から本当に雑に扱われた。それでも、総合病院のオーナーとしての世間体もあるのだろう。ニュースざたになる様な虐待まがいな事をしていた訳ではない。
だが、それでも思春期だった事もあり、親への反抗心も相余って非行に走る様になった。それが、ネット上でのサイバー犯罪だ。
ハッキングをしての 不正入出金。ウイルスを作って、それを裏ルートを使った売買。そして、ネット上での詐欺行為。……昌一は稼ぐ為に様々な行為に手を染めた。そして、それは それなりに収入があり、且つこの現代社会、ネット社会だと言うのに 足がつかなかった。それ程までに 練りに練った計画だったから。仲間を募い、誤った方向へだが、築き上げてきたものだったから。
だが、それは突然終わりを告げた。
その原因。昌一らにとっては、諸悪根源だと言える存在が《RYUKI》の名だった。この業界で、在り来りな名前だが、その名前を知らない者はいないとさえ、されている。
そのRYUKIが 制作したセ
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