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ポケットモンスター 急がば回れ
26 ポケモン屋敷
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自然な焦げ跡もある。

イミテ「なんだか不気味なところですね……」

段の抜けた階段を慎重に上っていく。
シャッターのような扉やポケモンの銅像が、かつて主がいたことを物語る。

グリーン「何だこの日記……」

ノートに日付が書いてあることから日記であることがわかる。

「7月5日
ここは南アメリカのギアナ。
ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見」

グリーン「新種のポケモン……まさか幻のポケモン!」

イミテ「グリーンさん、こっちにもありました」

イミテの呼ぶほうへ行ってみる。

「7月10日
新発見のポケモンを、私はミュウと名付けた」

グリーン「ミュウ……それが幻のポケモンなのか?」

イミテ「ということは、これはフジ博士の日記なのでしょうか……」

グリーン「まだあるかもしれない!」

3階の小さな部屋にそれはあった。

「2月6日
ミュウが子供を産む。
生まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことに……」

グリーン「ミュウツー……あいつがミュウから生まれたのか!」

グリーンはシオンタウンで会ったときのことを思い出す。
ポケモンタワーが崩れていく様子が脳裏をよぎる。

グリーン「今よりもっと強くなってぜってー倒してやる」

イミテ「答えがわかったことですし、早く戻りましょう……」

イミテは頭を抑えてふらふらしている。

グリーン「もうちょっと探してみようぜ!
まだ面白いもんがあるかもしれねー!」

グリーンは探険を楽しんでいるかのようにどんどん奥へ進んでいく。
イミテはその場でへたり込んでしまう。

イミテ「わたしはここで、ブルーさんを……」

髪を振り乱しながら気を失う。
しばらくして、サングラスをかけた老人がやって来る。
老人はイミテの顔を覗き込み、前髪を優しく撫でて額にそっと手を置く。

グリーン「イミテ、どこだー!」

老人の傍らにイミテがいるのを見つける。

グリーン「じじい、イミテに何をした!」

カツラ「イミテという名前なのか……」

グリーン「お前は誰だ、じじい!」

カツラ「わしはグレンジムのジムリーダー、カツラ。
噂通り口が悪いな、オーキドの孫よ」

グリーン「どうして俺のことを……!」

カツラはイミテを抱きかかえる。

カツラ「クイズの答えはわかったようだな。
雨も止んだことだしジムへ戻るぞ」



サカキ「カツラはジムへ戻ったようだな」

ナツメ「はい」

エリカ「外もさっきまでの豪雨はすっかり止んで、今は気持ちのよい日本晴れでございますわ」

サカキ「ついに目覚めたか、ファイヤーよ」

ポケモン屋敷の地下1階に彼らはいる。
上のフロアと
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