26 ポケモン屋敷
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は頭を抱えて考える。
グリーン「幻のポケモンかー、たしかじーさんから聞いたことがあったような……」
イミテ「……ュウ」
グリーン「ちょっと黙っててくれ! 今考えてるんだから!」
イミテは言われた通りにする。
グリーン「わかった! セパルトラ!」
「ばか。ハズレです……」
扉に穴が開いて赤いものがひょっこりと顔を出す。
グリーン「何だ?」
顔を近づけて覗き込む。
赤いものはボクサーなどが手にはめているそれで、伸縮自在のバネによって勢い良く飛び出してくる。
そしてグリーンの顔面にクリーンヒットする。
グリーン「いってー! くそっ!」
バネが即座に縮んでグローブは穴に収まり扉は何事も無かったかのようにそこに居座る。
グリーン「ポケモン屋敷に答えがあるってのか……」
大雨の中を歩いていると大きな建物が見えてくる。
屋敷と呼ぶには雰囲気のない鉄筋コンクリートの建物である。
研究員A「ここでは毎日ポケモンの研究をしてます。
あと、珍しいポケモンなどを持ち込んでくるお客さんもいらっしゃいますね」
グリーン「ここがポケモン屋敷か?」
研究員A「いえ、ここはポケモン研究所ですよ」
グリーン「あんた、図鑑ナンバー151番目の幻のポケモンを知らないか?
たしかフジ博士とかいう奴が見つけた……」
研究員A「さあ、知らんな」
そう答えてそそくさと行ってしまう。
グリーン「何だあいつ」
イミテ「……何か隠してるみたいですね」
廊下を進むと部屋がある。
研究員B「ちっちっちっ! いい技マシン作ったぜ!
ポケモンにこいつを教えりゃ楽しくなるぜ!
ちっちっちっ! これは指を振る音だぜ!
指を振るとポケモンは脳みそが刺激されて、普段やらない技をいろいろ繰り出すぜ!」
グリーン「ブルーのゲンガーが使ってたあの技か。
俺はまぐれに頼ったりしねーぜ。お前にやる」
技マシンをイミテに渡す。
イミテ「ありがとうございます」
グリーン「ところであんた、ナンバー151のポケモンを知らないか?」
研究員B「貴様ら、ロケット団だな!?」
グリーン「は?」
研究員B「出てけー! 塩まいてやるぜ!」
2人は追い出される。
再び大雨の中を歩いていると大きな建物が見えてくる。
屋敷と呼ぶには雰囲気のありすぎる廃墟のような建物である。
グリーン「ここがポケモン屋敷か」
建物の中は柱が折れていたり天井に穴が空いていたりすっかり荒れ果てていて、人の手が加えられず長年の間放置されていたことがうかがえる。
荒らしたのはポケモンだろうか、薄暗い部屋の隅に糞ともヘドロともとれないものが転がっていたり、放火にしては不
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