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RSリベリオン・セイヴァ―
第十二話「貴公子、暴かれる」
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「ど、どこに!? 落としたのかな……!?」
「ソレは、常に装着者と一心同体なのさ? 主人が念じたらすぐにでも持ち主のところへ自動的にテレポートして帰ってくる。だから幾ら盗んでも無駄だ」
「!?」
シャルルが振り返ると、そこにはラルフが仁王立ちして空中に浮かんでいた。彼の両手には双剣ランスロットを手にしている。ちなみに、彼以外は誰もいなかった。
「投降しろ……」
気付いたときには、彼女の胸にランスロットの刃がつき付けられていた。
「さて……」
ラルフは、180度違った雰囲気へと豹変して、シャルルを地上の森へと共に降り、彼女からISを取り上げた。
「……シャルル、やっぱ君って『女』だろ?」
「え、へっ!?」
途端に驚く彼女は、言葉を詰まらせながら慌てて否定する。しかし、その態度自体がバレバレであった。
「ち、違うよ!? な、何を言っているのかな……? そ、それよりも僕のISを返してよ!?」
「ふざけるのも大概にしろ? お前が女だという事実は、ペアで対戦したときにわかっていた。その軟弱な『柔肌』に甘ったるい『臭い』、それに仕草や苦手とするものに対する態度など、どれを見てもその行動は女そのものだ。それと……」
突如、ラルフはシャルルの首筋にランスロットを当てた。
「……!?」
ラルフは、恐怖に見舞われたシャルルの制服とシャツをランスロットで引き裂いた。そして、彼の……いや、彼女の胸元を見下ろす。
「やはりか……?」
女性の胸なんて、さらしを巻いて隠せば単純なことだった。
「み、見ないで……!」
それでも、泣きそうになりながらさらし越しの胸を隠すシャルルに、ラルフは逆に苛立ち、腹ただしく感じた。
「チッ……女の分際で、男の真似事とかしやがって! 舐めてんのか? テメェ―!!」
シャツの襟元を掴んで怒鳴るラルフに、彼女は恐怖に襲われる。
「ちょっと待ってくれ! ラルフ!?」
そこへ息を切らして俺たちが駆けつけた。
「俺たちもシャルルと話がしたい。それからでもいいだろ?」
「……」
ラルフは、険しい顔をするも一様事情ぐらいは彼も聞いておきたいため、シャルルへ事情を尋ねた。
「まずは事情を言え? どういう目的で男子に扮し、俺達のRSを奪おうとした?」
ラルフの質問に、シャルルはしぶしぶと自分の経緯を話した。そんな彼女の人生は俺よりも可愛そうで哀れだった。まず、彼女は不倫相手の女性との間に生まれた娘である。しかし母親が早くに亡くなって、行くあてもないために父親のデュノア社へ引き取ってもらうことになった。しかし父親は、彼女を娘として見てはくれず、後に一夏の件で世界中に噂が広まり、さらには俺たちの存在も目立ってきた中、父親は一夏のデータもそうだが、それ以上に俺達リベリオンズの正体を探ろうとして彼女に男子を演じさせてSRのデ
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