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RSリベリオン・セイヴァ―
第十二話「貴公子、暴かれる」
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より先に中へ入って服を脱ぐと、一様タオルで隠すところは隠して湯煙の上がる浴場へと入った。
「うわぁ……広ーい! あ、あれってサウナかな?」
広々とした浴場に部屋の隅にはサウナまでもが設けられている。
「オンセン♪ オンセ〜ン♪」
はしゃぎながら、すぐさま湯舟へ入ろうとしたが……
「あ、シャルル君? 湯船につかる前に軽く体を洗った方がいいよ? ついでに頭も先に洗ったら面倒にならないぜ?」
「えっ?」
そのとき、聞き覚えのある優し気な口調がシャルルに呼びかけてきた。すると、横のサウナの扉が開いた。
「せ、清二さん!?」
そこから、大柄な裸体でドスドスと歩いてくる清二の姿が見えた。
「やぁ? 日本のお風呂は初めてかい?」
「せ、清二さん! し、下……!」
「え?」
シャルルは、顔を真っ赤にして清二の下半身へ指を向けた。
「あ、別にいいじゃないか? 男同士なんだし」
「で、でも……」
「あれ? その胸……」
清二は、シャルルの持つタオルに違和感を抱いた。タオル越しの彼の胸が妙に膨らみがあるからだ。まるで女性のような……
そして、いくら鈍感な清二でもこの光景を目にした途端、目を丸くしだした。
「ま、ま、まさか……!」
そして、シャルルの甲高い悲鳴が浴場に響いた。
「しゃ、シャルル君……ちゃん? え、えぇっと落ち着いて!?」
「見ないで!! 見ないでぇー!!」
「お、落ち着いて!?」
どうにかしようとするも、清二の声は今のシャルルには聞こえない。
「どうしたシャルル!?」
騒ぎを聞いて一夏がドア越し呼びかけている。
「い、一夏!?」
一夏の大声に我に返ったシャルルはとっさに湯舟へと入て身を隠した。
「何があったんだ? 入るぞ?」
「あ、一夏君かい?」
「あれ? 清二さん?」
「ごめん! ごめん! 実は先に入っててさ? サウナから出たらシャルル君が居てね? ちょっと驚かれちゃったよ?」
と、咄嗟に近くにあったタライで下半身を隠しながら清二は脱衣場に居る一夏へ説明する。
「そ、そうなのか……」
「なんだか……ちょっと、パニックになっているみたいだから、とりあえず一旦出るよ? 今はシャルル君だけにしてあげようよ?」
「そうですね……シャルル、先に風呂へ入っていろよ? 俺はその後に入るから」
「あ、ありがとう……ごめんね?」
一夏は、とりあえず脱衣場を出て一旦寮へ戻った。
「じゃあ……俺もこの辺で行くから? 知らなかったとはいえ、ごめんね?」
清二も早いとこ出て行こうとしたのだが、後ろでシャルルが呼び止めた。
「あ、待って! 清二さん?」
「な、なに?」
「その……このことは、誰にも言わないでもらえますか?」
「……」
清二は振り返った。
「あの……いろいろと事情があって、人には簡単に言
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