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RSリベリオン・セイヴァ―
第十二話「貴公子、暴かれる」
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了解……」
彼は通信を切ると、俺たちに向けて絶望にあふれた顔を見せてきた。一様、通話のやり取りは俺たちも少なからず聞いていた。
「どうしよう〜……?」
今にも泣き出しそうな顔を向けてラルフは絶望に満ち溢れていた。
「……よかったな?」太智
「幸せにね? シャルル……シャルロットちゃん?」清二
「あんまし、シャルルを虐めるなよ?」一夏
「あ、あはは……」弥生
勿論、俺たちは無責任に一言だけ言うと、それ以上は言わなかった。
「あの……清二さん?」
と、シャルルことシャルロットは清二のもとへ歩み寄った。
「シャルロット……?」
「ごめんなさい! あの時、浴場で助けてくれたのに、清二さんのISも盗んじゃって……」
「はは、いいよ? もう済んだことなんだし、幸せにね?」
「はい、ありがとうございます!」
涙ぐむシャルロット。しかし、
「そ、そんなー!? 何とかしてくれよ〜!?」
ラルフだけは違う意味で涙ぐんでいた。彼の絶望に満ちた叫びが、この森中を駆け巡っただろう?


翌日、ラルフはシャルルを連れて一旦パリに帰った。そして、俺たちは宿命の期末試験との激闘に立ち向かい、死闘と苦闘の末にどうにか赤点ギリギリは免れた。
これで、心置きなく夏休みが満喫できる。蒼真さんも俺たちに夏休みをくれるらしいから、もうウキウキとハイテンションだ! さて、あとは臨海学校の合宿を終わらせればいいだけだ。
……しかし、そんなに上手くいくほど現実は甘くはなかった。現に、新たなる脅威が再び狼達に襲い掛かるのである。

リベリオンズ・ベルリン支部にて

「聞きましたか? 先輩、デュノア社による我々へのスパイ行為を」
若手の隊員が、前を歩く先輩の青年へ尋ねた。
「ああ、噂によればデュノア社の令嬢に男装をさせて学園に送り込ませたというらしいな? まぁ、デュノア社が倒産した今、もうそんなことは関係ないらしい。ただ、IS委員会だけは常にマークしておく必要はあるな? ……で、話は変わるが俺への任務というのは?」
「はい、それが今回も厄介な任務のようでして……」
「まぁ、無理なことをやらされるのは今に始まったことではないがな?」
「任務内容、黒兎のラウラ・ボーデヴィッヒの抹殺のようです」
「やれやれ……この前もロシアのエースを殺してきたばかりだというのに?」
「ははは……それでは頑張ってください!」
「ああ……」


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