暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第17話「悔しさ」
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「ロストロギアの名称は“フュージョンシード”...効果はまだ不明です。」

「発掘したのを運搬中に襲われましたからね...。」

  ...かやのひめさんの話と合わせると、勾玉と融合したのがそのフュージョンシードか...?

「“カタストロフ”はそんなロストロギアを追いかけ、地球へと向かい、昨日魔力反応があったため、私達も地球へと来ました。そして今日、“カタストロフ”と戦っていたあなた達と出会った...と、言う訳です。」

「昨日...?魔力....?」

  かやのひめさんを気づいているのか、疑問の声が漏れている。

「なお、昨日魔力反応があった場所には、戦闘の形跡とこれが...。」

  リンディさんが取り出したのは、折れた刀身。刃はついているものの、明らかに刺突系の武器のようだけど...。

「それは...!」

「...なにか、心当たりが?」

「....それは、薔薇姫の....。」

  かやのひめさんも、今まで持っていた折れたレイピアの持ち手の方を取り出す。

「ぴったり...やっぱり、あいつの...。」

「...薔薇姫さん...。」

  かやのひめさんを逃がすために、戦ってたんだな...。

「あの、その薔薇姫と言うのは...?」

「...私の、友人よ。..もう、消えちゃったけどね....。」

  その一言で、リンディさんは理解する。

「っ...すみません、軽率に聞いてしまって...。」

「..いいわ。悲しみは消えてないけど、平静は保てるもの。」

  そうは言うかやのひめさんだが、やっぱりどこか辛そうだ。

「...先に話しておきましょう。僕らが、今日どうなっていたか。」

  本来なら先にこっちを説明するべきだからね。奴らの事は一度後回しだ。









   ―――...平穏から遠のくは嫌だけど、こればっかりは解決したいからね...!








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