第1章:平穏にさよなら
第17話「悔しさ」
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て所か?
「回復にはまだ時間がかかるけど、これで私もかつての力が取り戻せるわ。」
「そうなんだ。」
それにしても、どうしていきなりこんな話を持ちかけたのだろう?
「...あの、さっきまで落ち込んでいたけど、大丈夫なの...?」
緋雪も心配してかそう言って聞いてみる。
「...ええ。彼女の術のおかげか、暗い気持ちがなくなってるわ。少なくとも、後ろ向きな考えにはなりにくくなってる。..と言っても、悲しみが消えた訳じゃないわ。」
司さんの魔法のおかげで立ち直れているみたいだ。さすがだな。司さん。
「それに、立ち直れたおかげで、今は悲しみよりもあいつらに報いを受けさせてやりたい気持ちの方が大きいわ。だから、貴方に契約を持ちかけたの。」
「なるほど....。」
かやのひめさんの言う事はよくわかる。...むしろ、復讐と言ってないだけ優しいとも言えるぐらいだな。
「貴女も、ありがとう。」
「あ、うん...助けになれたのなら、私としても嬉しいよ。」
「そう...。もう、大丈夫よ。案内してくれるかしら?」
既に立ち直ったかやのひめさんからは、しっかりとした決意が見られた。
「分かったよ。じゃあ、案内するね。」
「式姫...型紙かぁ...帰ったら、聞いてみようかな...?」
司さんの案内について行く際、神咲さんがそんな事を呟いている。...退魔士として、どことなく気になるのかな?
「...これは...。」
「なんというか.....。」
「くぅ.....。」
「壁の材質とかから、違和感がありまくりね...。」
「日本を少し勘違いした外国人って感じ?」
司さんの案内で艦長の部屋に案内され、その艦長の部屋を見た途端、僕を含めた様々な感想が呟かれた。
「あはは...初見じゃ、そう思うよね...。」
「...薔薇姫でもこんなのはしないわよ...。」
司さんも苦笑い。どうやら、初見じゃそう思ってしまうものらしい。
「まぁ、日本の“和”って、日本のような文化がない限り、理解しづらいしな....。」
「...君達は、結構はっきり言うんだな...。僕も同感だが...。」
あ、僕らが入る前から人がいるの忘れてた。声の方に目を向けると、黒い服に身を包んだ僕らぐらいの少年と、青い上着と白いズボンという服装の緑髪の女性がいた。
「...誰か日本の文化について詳しい人に教えてもらおうかしら...。」
「母s...艦長、僕も調べてみた事があるんですけど、再現するにはまず、部屋の造りとかから変えないと意味ありませんよ...。」
「.....そうね。」
あれ..
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