第1章:平穏にさよなら
第17話「悔しさ」
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
フェイトちゃんも一緒の方が、魅了を解除できたんじゃ...。」
「いや、魔力が足りないよ。ナイス判断だったよ司さん。」
未だに僕の魔力は足りない。あれからBランク程の魔力になったけど、最低でも発動にAAAランク分の魔力が必要なのだから、足りなさすぎる。
しかも、魔力が多いほど効果が強くなるのだから、リヒト曰くAAAランク程の魔力の持ち主になると、SSランク以上の魔力が必要なようだ。...多すぎない?
「えーっと...こっちの部屋がいいかな?」
「結界は僕に任せて。リヒトとなら、余程じゃない限り、ばれないから。」
司さんについて行って、一つの部屋に入る。
「あの...なにをするの?」
「...えっと...ちょっとした、加護を付ける、的な?」
「加護....?」
まぁ、よくわからないだろうなぁ...。
「適当に腰かけておいてください。私が勝手にしますので。」
「は、はぁ...?」
そう言って司さんは、以前のすずかちゃんとアリサちゃんの時のように祈りの体勢になる。
〈天に祈りを捧げる巫女の願いを叶えたまえ...。〉
「汝らの御心を護りし加護を...。」
〈天駆ける願い、顕現せよ。“ Wish come true”〉
聖女のような姿になり、神咲さん達が暖かい光に包まれる。
「.....これで、大丈夫です。」
「くぅ....ポカポカする...。」
「これが...加護?」
神咲さんと久遠がそんな感想を漏らす。
「ぁ......。」
かやのひめさんも、声を漏らした。
「....ねえ。」
「ん、なに?」
かやのひめさんがいきなり僕に話しかけてくる。
「ちょっと、私と契約してくれる?」
「契約....?」
さっきまでの暗い雰囲気がなくなってるのにも驚いたけど、契約というのも気になる。
「...この中でまともに霊力を持っているのは、貴方と彼女だけ。でも、彼女は既に妖狐がいるから、必然的に貴方と契約する事になるのよ。」
...緋雪と司さんは持ってないんだな。霊力。で、神咲さんは久遠がいるからダメだと。...神咲さんは久遠と契約的な事してなさそうなんだけどな...。
「でも、契約って、どうすれば....。」
「....ちょっと待って、何か、筆...書くものない?」
「書くもの?えっと....。」
あ、今手持ちに何もないや。
「えっと、ペンなら持ってるけど...。」
司さんがペンを持っていたらしく、差し出す。
「...床に描く事になるわね...。」
紙も必要なのか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ