第1章:平穏にさよなら
第17話「悔しさ」
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てきてもらえますか?」
「.....分かったわよ....。」
心ここに在らずといった様子でついて行くかやのひめさん。
「...じゃあ、優輝君達もついてきてくれる?」
「分かった。」
「じょ、状況が上手く呑み込めないのだけど...。」
僕と緋雪は大丈夫だけど、神咲さんは今日魔法に関わったばかりだからまだまだ戸惑っているみたいだ。
「えっと...さっきの戦いに関する事で、ちょっと事情聴取する感じです。それと、魔法は公にできないので、その事に関する事でも話があります。」
「なるほど...うん、わかった。」
とりあえず、ついて行く事にしたみたいだ。
「では、転移しますね。」
司さんとテスタロッサさんの転移魔法で、僕らはその場から転移した。
「ふわぁー....。」
間の抜けた声を出しながら、辺りを見回す神咲さん。
「次元航行艦アースラという船です。...まぁ、地球からしたらSFですよね。」
「私、あまりSFには興味ないけど、それでも実際に見ると凄いなぁ...。」
神咲さんの言い分は分かる。確かに圧巻されるな。
「........。」
そんな会話の中でも、暗い雰囲気のかやのひめさん。
「(彼女にとって、司さん達は遅すぎた助け...か。)」
間に合わなかった。その一言で片付いてしまうが、かやのひめさんにとっては致命的だった。目の前で親しい人が殺されるのは、誰だって堪えられない。
「(...あれ?そう言えば、管理局として司さんは来た。それとテスタロッサさんも。...だとしたら、もしかして...。)」
ふと、気が付く。二人がいるのなら、転生者である織崎もこの艦に乗っている可能性がある。多分、嘱託魔導師になっているだろうし、この艦に乗っていてもおかしくはない。
もしそうなら、かやのひめさんや神咲さんが魅了に掛かってしまう気が...。
「『司さん、司さん。』」
「『...?どうしたの?優輝君。』」
「『この前、すずかちゃんやアリサちゃんが魅了に掛からなくなるようにした魔法、使える?』」
「『魔法?...使えるけど...あ、そう言う事か。』」
察しがいいのか、すぐ理解してくれた司さん。
「フェイトちゃん、ちょっと、先に行って艦長に報告しておいてくれる?」
「え?あの、別にいいですけど、どうして...?」
「ちょっと、心のケアが必要だからね...。同じ場所にいた人たちと一緒に、少し落ち着かせたいんだ。」
「あ....そう、ですね。では、先に行ってます。」
適当に理由を考えて、テスタロッサさんを引き離す司さん。
「...あれ?
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